赤い騎士
クリストフ、闇ギルドのお偉いさんらしい。
「な、なんだよっ!こんなとこに連れてきて!」
貴義は狼狽する
「クックック…、何をそんなに怯えているんだい?あのカードでも使えば良いじゃないか!」
ほう、どこかで見ていたのか?
「まああんな魔力を使っているんじゃ出せないよな!その証拠に今にもちびりそうな顔をしてるんだしな!」
何を勘違いしているんだろう…
特にあれ以降使う必要が無いからなだけで、しかし…
演劇みたいで楽しいな…
貴義はそう思っていた
「さあ!そのカードみたいな物を渡したまえ!」
(まあ殺して奪っても良いが、このブタを怖がらせるのも一興…、フフフ…)
クリストフは笑う、周りの黒尽くめもニヤニヤと貴義を見る
「…くふっ、ううっ、うふふふ、ふひっ…ひっひっひ…」
嗤う
這いつくばっていたブタが嗤う
「あっはっは!面白すぎるっ!! さあ!そのカードみたいな物を渡したまえ!ってぇ!!」
声真似をしながら嗤う
「おい、このブタを殺せ…」
クリストフは近くにいた黒尽くめの一人に指示を出す
「シッ!」
黒尽くめの男が貴義に刃を向け駆けた
パシューウゥゥウン
黒尽くめの男は灰になる
「はっ?」
クリストフは目を疑う 目の前から仲間が消えたのだ
そして、這いつくばっていた男が立っていて
更に隣に知らない騎士?が立っていた
「陛下ノ命ニヨリ、参上シタ…」
赤い甲冑を纏った騎士はそう言った
そして、部屋の中央にある扉、貴義が発動したルームから更に10人の赤い騎士が現れた
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