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闇ギルド
牢屋から出た貴義
「どうすっかなー…腹は満たされた、プラモも結構造ったしな…」
暗がりを歩く
闇が動く
「動くな…」
耳元で囁かれた…
「暇つぶしが来た…」
貴義はボソッと呟く
「ひっ、ひぃいい!」
貴義は情ない声を出す
~闇ギルドの男 視点~
目の前の標的、170cmは無い背丈、冒険者…とは思えない身体付き、そして隙だらけ…
主の命はさ逆らえん、連れて行くだけだ…
「動くな…」
ナイフの刃を首に突き付ける
多少の怪我は許されている…
「ひっ、ひぃいい!」
相手から情ない声が出る
「黙ってついてこい…」
そう告げると青い顔をした
簡単な仕事だったな… 男はそう思った。
~クォーツ街内にある闇ギルド~
「連れてきました…」
「おっ!来たな…」
黒ずくめの男から報告を受けた派手な格好をした人物は喜ぶ
ドア越しから
「た、たのむ!殺さないでくれぇ!!何したって言うんだ!!」
若く情けない声が聞こえる
バンッ!
豚みたいな身体が蹴飛ばされて入って、地面へと転がった
「ようこそ、闇ギルドへ…」
派手な男が演説っぽく語る
「闇ギルドマスターのクリストフだ…初めまして、タカヨシ殿」
面白い事になりそうだ