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恐怖
「あー、すんまへんー、満腹亭の借金帳消ししてくれませんかー」
壊れたラジオ、いや異世界にはラジオなんて無い
イカれたガキがいるだけ
同じ発言を繰り返す
死体が一つあって
「あー、すんまへんー、満腹亭の借金帳消ししてくれませんかー」
傭兵たちはいつか嗅いだことのある死臭を受けた
「た、ただのガキだ…な、なあ!おいヤるぞてめえら!」
リーダーらしき人物が鼓舞する
それを皮切りに傭兵たちが攻め立てた
「うおおおおおお!」「ぶっころしてやるああああ!」
「っふぐ!!」「げひっ!」
4人が縦に裂けた
「あー、すんまへんー、満腹亭の借金帳消ししてくれませんかー」
「お、おいあいつをどうにかしろ!」怯えた女性のさらに後ろを陣取ったドンマークのは周りに言う
何人か逃げ出そうとするも、何故か出れない
壁がある
それは貴義に純粋な魔力の膜
「あー、すんまへんー、満腹亭の借金帳消ししてくれませんかー」
夜が明けた
そこには虚ろな眼をした男が二人
美女たちは早々に気絶
大量な傭兵の死体
ドンマークの宮殿は一夜で凄惨な現場となっていた
周辺の住民は何も聞こえなかったそうだ
夏も終わったけどホラー要素