冒険者アーク①
俺は冒険者のアーク
今、仲間たちと討伐依頼で『深淵の森』に来ている
まったく、金使いの荒い仲間を持つと大変だ…。
「おーい!アーク!ここらへんにバンディどもがいるみたいだぞ!」
そう呼んでくるのは仲間のイーラス、俺と同じベテラン
と、いってもCランクだが…
「バンディは個体だとそうでもないが団体だとBランク並みの強さになるから気をつけとけー」
ああ、気をつけんと
なんて考えてると
ギョッ!ギョッ!
「各自!散開しろ、分散して討つぞ!」
「「おう!」」
どうやらおでましらしい…
ん?
「お、おい!数が多いぞ!」
そう言ってくるもう一人の仲間、オルグ
「2、3匹どころじゃねえぞ!おい退くぞ!」
イーラス、オルグに呼びかけ退避する
「な、なあ…、あいつら追ってくるんじゃなくて逃げてるぞ…」
ブロロロロロ…!
聞きなれない音がする
「逃げるってことは、もっとやべえ奴がくるってことだ…」冷や汗が止まらない
「ハハッ…、おいてめえら、帰ったら酒たらふく飲むぞ!」
「「……おう!!」」
覚悟を決めた
ブロロロロロ…!!
音が近い…、来るッ!!
「ヒャッハー!!悪い子はいねえがああああ!!」
バチェンッ!バチェンッ!!
周囲のバンディが爆裂して逝く
鉄の馬…?車輪がついてる…な? え…
謎の男が叫びながらバンディを狩ってく
そして後ろから、得たいの知れないモノが出てきた
野生児と化した貴義、どこへいく