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猫と私の奮闘記?  作者: はこむっこ
5/11

ちゃんと名前は決めましょう

一緒に住むならば名前って大切ですよね?

あいつと一緒に住み始めて早三日


最初はやはり問題事ばかりで苦労した


あいつはしゃべるけれど結局は猫らしく柱で爪を研いだり紐のついた服を遊んでひっかいて破っていた

私のお気に入りの服もやられた


しかし一度注意するともうしなくなるあたり普通の猫とはやっぱり違うとおもう



だが一番の問題は「名前」であった


私は猫を呼ぶとき「ちょっと」とか「あんた」しか呼ばない

逆にあいつは私の事を『ご主人様』と呼ぶ


今思えば私だってあいつに名前を教えていない

別に猫、教える必要もないと思うし


しかしこちら側としては必要なわけで聞いてみた


「ねぇ、あんた名前は?」

『ないよ』

「ない?」

『ないよ、普通ペットに名前は主人がつけるものだろう?』


普通のペットなら確かにそうだろうがお前は猫の姿をした別のものだろうとツッコミたくなった


「ほら商品名でもいいからあるでしょ名前」

『猫だもん、商品名も猫だよ』


だからお前は猫じゃないと(略


「名前がないならつけるしかないか」

『ふ~ん』

「何?うれしいの?」

『えっ今の声聞いてた?“ふ~ん”だよ?明らかに興味なかった声だろう?』

「何にしよっかなー たま?みけ?うーんジョンとか?これじゃあ犬っぽいか…」

『うん聞いてないんだね、聞く気もないんだね』


          [そして数分後]



「よし!これだ!!」

『決まったの?それで、なぜ赤ちゃんの名づけ辞書を持っているかについて聞けばいいのかい?』


「はっぴょーう」

『また聞いてないんだね もういいや早く教えてよ』


「猫!」

『なに?』

「だからあんたの名前は今日から猫!」

『辞典の意味と数分悩んだ理由はいったいなんだい…!?』


「意味などない」

『引っ掻いていいかい?すごくイライラするんだ』


「はー、名前も決まったし問題がまた一つ減ってよかった」

『いい加減話聞こうよ』

「引っ掻いちゃだめだよ!」

『うん聞いてほしいとこそこじゃない』


こうしてあいつの名前が猫に決まりました めでたしめでた『くないよね全く』

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