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雀の勇者  作者: 猫月猫日猫曜日


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妖精の森

チュンチュンチュンチュン!(鳴き声と共に飛び立つ)

メリット「うわ~っ!雀ちゃんが飛んでる飛んでる!」

メアリー「さあ急ぎましょう 妖精の森は日没とともに結界が閉じられます」

馬車に乗り込み王都ではなく妖精の森へ進路変更


〜妖精の森入口

深い霧に包まれた林の入り口で馬車を降りる

メリット「わぁ~不思議な雰囲気だね」

チュンチュン油断するなよ!ここは危険区域だ

メアリー「妖精の許可なく入れば迷いの森に閉じ込められてしまいます」


メアリーが水晶玉を取り出し祈りを捧げる

「美しき森の番人たちよ!私たちに通路をお示しください」

水晶が光り始めると同時に霧が晴れていき一本の道が現れた

メアリー「感謝いたします さあ行きましょう」


〜森の中

光の粒子が舞う美しい森だったが、所々で小川の水が毒々しい色に変わっている

チュンチュン注意しろ!妖精の機嫌を損ねたら終わりだぞ

メリット「えー怖いよぉ~」

メアリー「静かにしていれば大丈夫ですよ」


三人(二人と一羽)が慎重に進む中

突然花壇の中から小さな妖精が飛び出した!

妖精A「人間が森に侵入とは不届き千万!」

妖精B「しかも喋る鳥と怠惰な人間が混じっているぞ!」

チュンチュンしまった!見つかったか

メリット「ごめんなさい~ちょっとだけ通して欲しいの~」


メアリーが水晶玉を掲げ説明する

「私は錬金術師メアリー あなた方の尊厳を傷つけるつもりはありません ただ大切な人のためにフェアリーウールと月夜草が必要なのです」


妖精たちはヒソヒソ話し合う

妖精C「その鳥の気配……只者ではないな」

チュンチュンバレたか……[鉄壁]発動

チュンチュン任せろ!

メリット「雀ちゃん頼むよ~!俺は昼寝の時間だからさ」

[油断]発動

妖精D「あれ?人間が急に寝てしまった?」

妖精E「休憩所と勘違いしたのか?」

メリット「寝てないよ~ただ疲れちゃって~」


奥の方から笑いながら、白髭の妖精が現れる

妖精長老「面白い奴に悪者は居ない!合格だ!」

妖精長老「いいだろう フェアリーウールは授けよう だが試練を突破してもらう」

チュンチュンどんな試練だ?

妖精長老「この森に潜む『シャドウハウンド』を討伐して欲しい それができれば目的の素材を提供しよう

奴のせいで小川の水に毒が混ざっているのだ 小川の毒が流れてくる方向に進めば奴はいる


チュンチュンまた魔物退治か……

メリット「わ~い簡単そうだね!」

メアリー「油断大敵ですよ」と笑う

チュンチュン(まったく……メリットの能天気さには付き合いきれん……)

こうして我々は森の奥深くへ

シャドウハウンドを探しに出発した

チュンチュン働くのは嫌だが仲間を守るために

メリットの安全を確保するために……


〜シャドウハウンドとの遭遇

夕暮れ時の森の中で巨大な魔物が迫る

メリット「あっ!来たよ!」

チュンチュン来たか!

漆黒の毛皮に覆われた狼型魔物が低い唸り声を上げる

メアリー「全ての攻撃は毛皮の繊維が受け流してしまいます!唯一の弱点は腹側の白い部分です!」

チュンチュンわかった


メリット「チュンチュンちゃん!頑張ろう!」

チュンチュンお前こそ油断スキルをしっかり使えよ!

シャドウハウンドが襲いかかる

メリット「うわ~!こっち来ないで~!」

メリットは木登りを始めるが途中で寝てしまう

シャドウハンドは前脚を木に伸ばして、万歳の体制となり、白い腹が丸見えだ


チュンチュンよし!隙が出来た

チュンチュン[一撃]鋭い爪で白い腹部を貫く

シャドウハウンドが悲鳴を上げる間も無く崩れ落ちる

メリット「やったー!」

妖精長老「見事なコンビネーションだ!約束通りフェアリーウールを授けよう 月夜草は、その辺に生えている黄金に光っている草がそうじゃ 自由に摘んでいくが良い」

メリット「わーい!」

メアリー「ありがとうございます」

こうして目的の素材を手に入れた一行

チュンチュンやれやれ……これで防具作りに進めるか


〜妖精の里

妖精たちが祝宴を開いてくれた

メリット「美味しい~」

チュンチュンあまり飲み過ぎるなよ

メリット「ねえ雀ちゃん?」

チュンチュンなんだ?

メリット「いつもありがとう……君のおかげで生きていられるよ」

チュンチュン……ふん、痒い事言うなよ

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