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序 破急

作者: 秋葉竹




  序


さいきんノンアルコールビールを

飲み始めて

むろんアルコールの代わりにだから

あまり勧められる話じゃ無いんだけど

だいたいのノンアルは

けっこう美味しくて

おまけにアルコールの代わりだから

飲んでも飲んでも満たされなくて

いっぱいいっぱい飲んでしまうことになる

そこで

6缶パックなんて買うんだけど

あれ、

煙草を吸ってた時のワンカートンに似てる

もうはるか昔のような話

煙草が値上がりするまえ

パチ屋で勝つと景品は煙草で貰ってた

もうすぐ値上げだし

割はいいし

喫煙者ならみんなそうしただろう

だから部屋にカートンで煙草があると

なんだか妙に安心して

いつも以上に煙を吸い吐きしていた

そんなに欲しくも無いときでも

指が寂しくて煙草に手が行ったり

唇が寂しくて煙草を咥えつづけたり

そして明らかに

煙草を吸う本数は驚くほど増えていった

のと似てるって云いたい

6缶パック。


あるから

飲んでしまう

普通のジュースやコーヒーや紅茶

日本茶ならそんなことにはならない

アルコールの代替え品だから

飲んでも飲んでも乾きが癒えないから

ゴクゴクと飲みつづけてしまう

あるだけ

飲んでしまう


嫌だけれど

飲んでしまうんだ


まるで人生そのものさ



まるで人生の縮図だな



そんなこと呟きたくなる


ノンアルさ


これが詩か

とか

詩とは呼べないな

とか


そんなこと考えてはいけない

自由って

あるからねッ!

(あくまでツンデレと云いはるつもり)




 破急


快晴の青空に

真っ黒なちいさな穴がみえる

なになのかは

わからないけれど

細胞が怯えているのは感じる

けれど

なにを対処できるわけもなく

時はただただ過ぎてゆくだけ


やんちゃな犬の可愛さと

やんちゃになれない猫の可愛さと

どちらを好きになるのを我慢できるか

そんなところで

幸せになれる愛情の深さが決まるとしたら

それはだれにもわからない

怖くて心震わす調べを聴くほどの

懊悩だったり

するよなぁ



そんなつもりで

でもまえを向く


スタートを

きらなきゃいけない瞬間は

足すくませるな 一歩踏み込め






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― 新着の感想 ―
[一言] 煙草、やめらんねぇですわ
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