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宇宙からみたアイドル  作者: Dのようなデジタルペン
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辻本という人物

 そして気分が乗ってきた多恵子は、オリジナルのアニソン風ロック音楽を披露するのであった。多恵子と園子は小さい時から音楽活動に打ち込んでいたため、作詞と作曲も出来るのであった。その為に、素人感満載な音楽で失敗する事なく、無事に観客を喜ばせるのであった。ロックベースのアニソンを披露すると、アイドル活動としての活躍がこれから本格化しそうであった。


「ウィクシー! ウィクシー! ウィクシー!」


観客が応援してくれると、その中で、じっと多恵子と園子を見つめる人物がいた。地元のエージェント会社の辻本である。ライブが終わった後、外部経由で辻本は関係者とコンタクトを取っていたので、ライブが終わった後の多恵子と園子に会う事ができた。


「私こういう者です」


 辻本が名刺を渡すと、おおーといった感じで、多恵子はその名刺を受け取ったのである。


「まじですか? まさか、エージェントの方にお会い出来るとは思っていませんでした。しかしいきなり、エージェントの方が出てくるなんて」


多恵子はそのエージェントの辻本という人物が本物かどうか、ちょっと疑ったりした。勿論辻本もそれなりの算段があって、エージェント契約を考えていたのであるが、即戦力として活躍出来ると豪語していたので、太鼓判を押された気分になるのである。


「それじゃあ、オフィスで話しをするかい?」


 そこは小さな事務所であったが、地元では先端を行く会社であった。そんな辻本に寄せられて、契約を結ぶかといった2人であるが、勿論親の意見も聞かないといけない。話しを色々と聞いた後、そのアイドルの世界に踏み込むかどうか、本気で考えるようになったのである。


 多恵子も園子も小さい頃からその目標に励んでいたので、多分親は納得してくれるだろうと、どちら側もそのように予想していた。


早速2人はスマートフォンで、お互いが両親にコンタクトを取って芸能活動の許可を得ようとするのであるが、保守的な田舎だったので、そこまで乗り気で応援をするといった感じではなかったようだ。許可の条件として学校の勉強も頑張るといった約束を結ぶのであるが、学校の勉強と両立が出来るか心配であった2人である。


「それじゃあ、お母さん私の夢を応援してくれるのね?」

 多恵子がそのように言うと、母親も応援してくれるというのであった。

「やった、園子やったわよ。私の方は、そっちはどう?」

「私もOKみたい」



読んで頂きありがとうございます。

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