解説っぽいもの
スター特典に掲載したものです。
解説です。
作者直々に解説をしてしまうのはいかがなものか……? という気持ちがないわけではないですが、多分作者が思っているほど読み解くことって簡単じゃないので、書いておきます。
私自身、意気揚々と自分の作品に色々落とし込むくせに、人様の作品はそこまで深読みしていなかったりする。
さて、解説しましょう。
一言で言えば、平水葵が中の人に悲鳴を上げているという感じです。
前提として、平水葵と“私”は別人です。
作中の私と“私”も別人です。「私」は平水葵の一人称で、「“私”」は中の人のことです。
作中で出てきた「あなた」は「“私”」を指します。
なお、今これを書いている私は“私”です。
ややこしい。
平水葵は、中の人(=“私”)によって創作のために作られた架空の人物であり、別人格です。
中の人は、平水葵の名前や容姿を借りて創作活動をしています。
……という、私自身忘れそうな裏設定があったりなかったりします。
平水葵には創作しかありません。創作のために生まれ、創作によって存在を維持しているので。
しかし、中の人には当然自分の人生があります。
詳しくは本文やあとがきを読んでいただければいいのですが(投げやり)、まぁいずれ――もしかしたら明日――“私”が創作から離れる時期も来るんだろうなと思ったわけです。
そこに対する恐怖を、平水葵視点で、中の人に対する手紙として書いたのが本作品です。
そう思って読んでもらえれば、多分概ね理解していただけると思います(投げやり)。
以上です。
これ解説になってるかな。