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鍛鉄の騎士  作者: 和鯰ん
8/8

団長たちの苦難

 遅くなってしまいすみません。リアルのほうが忙しくって

 目が覚めるとそこには見覚えのない景色が広がっていた。本日二回目の見たことのない景色にグランはまたか・・・という諦めに近い感情を抱いていた。


 一寸先も見えない深い森の中、魔女の居た場所は人間が住めるというだけで森の浅いところだったがそれでも深い森の中であった。しかし、今いる場所は魔女のの家の付近の森とはあまりに違う。周囲には巨木がそびえ立ち、異常な圧迫感を感じる。周囲に警戒しながら目的地もなくフラフラと歩く。日の沈まぬ土地、永遠の黄昏に囚われた土地それがこのトワイライトフォレストだ。


 場所は変わりアスメリア王国騎士団長詰め所


 今この詰め所にはすべての騎士団長が集まり、部屋の真ん中にある大きな円卓を囲んでいた。こんなことは年始めの国王謁見以外では本来ありえないことである。この世界最大の国であるアスメリアは常に周囲の国と戦をしているために騎士団長は多忙であり、国を開けていることも多く、また国に居ても大量の書類仕事が待っているため国に帰りたがらないものも多い。書類仕事するぐらいなら前線で戦ったほうがマシ!という考え方をしている彼らが一同に介しているこの状況はかなり異様と言えるだろう。


 いつもは数人集まるだけでガヤガヤとした雰囲気になるのだが今日は誰も口を開こうとしない。


 原因は一つ一人の男が抜けたからだ。一つだけ空席がある、そこは本来傭兵部隊を運用する長が座る席であり、今は座る者のいない席である。


 沈黙、それは事の重大さを表しており。何よりも、団長たちの悲しみを表している。本来ここに座っていた男は気立てがよく、愛嬌もよく、何よりも仲間を第一に考える義に熱い男であった。仲間の危機とあらば僅かな手勢を率いて敵陣の奥深くまで進撃するような男。故に若い衆からの信頼も厚く、騎士団長達からの信頼も厚かった。


「ふぅー、やられたな」


 静かな声が静まり返った部屋の中に響く。声を発したのはこの国すべての騎士を束ねる騎士であり最強の棋士でもある国王の娘でもある、アスメリア ローズ。


「ええ、本当にやられましたよ。まさか彼が抜けるとは、この場にいる誰も考えていなかったでしょう


 それに答えるのは国王直属の近衛騎士団団長のアストレア レイ。この国の近衛は全員が一騎当千の強者であり、国王の盾となるためには死すら恐れない自己犠牲の精神を持っている。故に彼らは最強の盾、そして狂信者と世界中で恐れられるのだ。


「まっさかあいつが抜けるとは思わんかったな。おかげで傭兵部隊は実質崩壊しちょる」


 小さな背丈に立派なひげ、筋骨隆々とした肉体持つその男がその姿に見合ったドスの利いた声で話すのはミスリル魔導騎士団団長、ドレル。魔法を自由自在に操る彼は他国から『ナクトガルディン』と呼ばれ恐れられている。


「そのせいで戦力は本来のの四分の三ほどしかありません。簡単に言いますとこの現状を知られれば他国が一斉に攻めてくるでしょうし、その攻勢を無傷で防ぎ切ることは不可能ですね」


 そう厳しいことを言い切ったのはプラチナ白兵騎士団団長、ヒルダーリ ネメア。数こそ少ないが全員が精強無比な精鋭集団。馬や魔獣に騎乗して戦うのではなく地上での白兵戦を得意とする彼らの団長である美しい黒髪を持つ彼女はそのたおやかな姿からは想像できないほど毒舌で、何よりも鋭い剣を振るうと言われています。

 

「しかたないすっよぉ、あの人が逃げたら普通は捕まえらんないっすよぉ。仕留めただけ褒めてほしいっすよぉ」


 この場にふさわしくないふざけた口調で話すのは、シルバー兵団団長シルバーバレッジことアージェント タビア。銀色のプレートを胸に輝かせる彼らは魔法に適正の高いエリート集団である。しかし、本来の役割は別にある。それは暗殺である。彼らに狙われたものは満月の夜に姿を消すという、そのため彼らは世界中で「シルバームーン」と呼ばれ恐れられるのだ。


「過ぎたことを考えてもしかたありません、先のことを考えなくては」


 タビアとは対象的に丁寧な口調で話す男の名は、ブロンズ教導団団長エンセナーダ テチ。極東の生まれである彼は棒術をいう極めて難しい技術を使い戦う、ブロンズはすべての騎士が必ず通る道でありその道の最初の門番のような役割を担っているのがこの男である。


 他国の勇名轟くこの国でも一際輝く綺羅星の如き騎士たち、その彼らをしてそう簡単にはカバーできないほどの損害を与えた男、その名を()()()()と言った。


 夜は更けていく、会議室の明かりは空が白み始めても消えては居なかった。


 

 


 今回も読んで頂きありがとうございました。

 やっと紹介したかった人たちについて話せました。彼らはは結構大事なキャラなので覚えていってもらえると嬉しいです。

 ではまた物語の中で・・。

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