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ダンジョン歌姫殺人未遂事件

竜使いの男は、殺されかけた歌姫の女を救う

追いかけてくる敵の正体とは?

地上とダンジョンを行き来して逃亡を続けながら、二人は犯人を探る



物語全体のプロット


大都市リボネラの地下にはダンジョンがあり、無尽蔵の魔法的資源が眠っている。そして、危険な魔物もいる。


モラリスは冒険者。

卵から育てた水属性のドラゴンを従えて、ダンジョン内の魔物を狩って生計を立てていた。

ドラゴンは、かなり強い。

ダンジョンは、本来なら一人では危険な場所であり、パーティーを組むのが普通。

しかし、モラリスは一人と一匹でやっていた。


それに対する畏怖尊敬嫉妬などから、周囲からは「竜使いのドM」と呼ばれている。


ある日、モラリスはダンジョン内でゾンビのような物を見つける。

それはアシッドスライムの酸によって服や皮膚を溶かされた冒険者のようだった。

モラリスはそれをドラゴンの体内に放り込んで回復させる。


地上に戻ると「歌姫シエラが行方不明になった、たぶんもう殺されている」との話を聞く。

実は、さっき助けた冒険者?(まだドラゴンの体内で寝ている)がシエラなのだが、皮膚が溶けて外見が変わっていたせいで、モラリスは気付いていない。


回復したシエラは「自分は何者かに命を狙われている、匿ってほしい」と訴える。

モラリスはそれを了承する。


数日後、モラリスの家に役人がやってくる。

なぜかモラリスがシエラを殺した犯人だと疑われている。

モラリスはシエラと共に、ダンジョンに逃げ込む。


相次ぐ襲撃、追跡。

モラリスとシエラは知人たちの助けを得ながら逃亡を続け、同時に犯人の正体を探っていく。

犯人は誰なのか? その目的は?


二か月後には王族一家が観劇のためにリボネラに来訪すると言う。

それまでに事件を解決し、シエラを再び舞台に上げることはできるのか?

モラリス達は、壮大な陰謀に立ち向かう。



プロットー1話


モラリスはダンジョン内で、溶けかかった人間が床を這っているのを見つけ、ドラゴンの口の中に放り込む。

「水属性のドラゴンには回復効果がある。腹の中で三日ぐらい寝ていれば、ケガも治るだろう」


その後、モラリスは地上に帰還。自分の寝床がある地区に帰る。

その途中で、女商人カロンと会う。劇場の歌姫が誘拐され殺されたと聞かされる。


三日が経って、ドラゴンの腹から吐き出された少女は、かなりの美人だった。

モラリスはちょっとだけ良からぬことを考えるが、とりあえず自分の着替えを貸してやり、食事も与える。


少女は助けてくれたことを感謝しながら名乗る。

少女の正体は、行方不明の歌姫、シエラだった。



プロットー2話


モラリスはこのことを誰かに知らせなければと考えるが、シエラはやめて欲しいと言う。

シエラは何者かに誘拐され、ダンジョンの奥深くに手足を縛られた状態で置き去りにされた。

誰が味方なのかわからない、うかつに生存をアピールするのは危険だ。


しばらく平穏な日々が続く。


しかし数日後、役人がモラリスの家に来る。

「服についた血から、犯人を見つけ出す魔法がある」

死にかけたシエラを助けてドラゴンの口に放り込んだ時に、モラリスの服には血がついていた。

それを証拠にシエラの殺害犯だと冤罪をかけられてしまう。


取り囲む衛兵。

空気を読んだドラゴンが暴れたおかげで、その場から脱出。

二人と一匹は町を駆け抜け、ダンジョンに逃げ込む。




プロットー3話


モラリスとシエラはダンジョン内に隠れ、これからどうするか相談するが、いいアイディアはない。

困っている二人の所に商人のカロンがやって来る。


カロンは、劇団の支援者をしている貴族に会えば保護してもらえるかもしれない、と提案する。


一方、地上では、山狩りならぬダンジョン狩りの準備が進められていた。

参加する冒険者たちの思いは様々。

三人と一匹は、時にはダンジョンを、時には地上を移動し、ライバル冒険者と交渉して見逃してもらい……

どうにか包囲網を脱出、貴族の館へとたどり着く。


しかし、貴族の館の周囲には、警備兵が配置されていた。

モラリスは危険を承知で、警備兵の前に一人姿を晒し、現場隊長に話をつけようとする……が?



主要キャラクターの魅力


・モラリス

20代後半? 男、冒険者


主人公、苦労して水属性ドラゴンを卵から育てた。

普通ならパーティーを組んで入るダンジョンに一人で潜るため、やや孤独。

危険の多いダンジョンを一人で攻略しているので「竜使いのドM」という不本意なあだ名をつけられてしまった。


戦闘中は自身も剣を持ってドラゴンと並んで戦う。

また負傷した冒険者を積極的に救助するようにしているので、密かに慕っている冒険者も少なくない。



・シエラ

18歳ぐらい、女、劇場の歌姫


リボネラの劇場で人気を集める歌姫。

何者かに拉致され、ダンジョンの奥に捨てられたせいで、やや人間不信気味。

瀕死の重傷から回復させてくれたので、モラリスには恩義を感じている。

スライムの酸によって喉の中までダメージを受けたので、回復後に少し声が変わってしまったのを気にしている。


「私、モラリスの事を誤解していましたわ」

「そうか?」

「みんながドMだなんていうから、そうなのだと思っていたけど。本当はドSでしたのね?」

「違う、人聞きの悪いことを言うな!」



・カロン

20代、女、商人


ダンジョンに潜る冒険者を相手に、いろいろと怪しげな商品を扱っている。

モラリスも、ドラゴンを育てる時に必要な物を手配してもらった。




・役人

40代半ばぐらい、男


しがない中間管理職。

犯罪捜査の担当。上からの命令に忠実に従って動くタイプ。

久しぶりの大事件に「また面倒な仕事が……」と思っている。



・役人の娘

20歳? 女


リボネラの劇場では、シエラに次いでナンバー2の人気を得ている。

シエラがいなければ、彼女が歌姫になっていただろう。

(※こいつは犯人ではない、念のため)



・貴族

50歳ぐらい 男


そこそこ良い統治をしているので領民からの評価はまあまあ。

一方、太った外見から、豚貴族と陰口を叩かれているようだ。

シエラのファンの一人。劇団を支援している。

「俺はシエラのことには詳しいんだ。本物かどうかなんて、声を聞けば一発でわかるさ」

ちなみにドMである。


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