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裏から奪う魔王の座

魔王軍に故郷の村を滅ぼされ、自らも囚われたロイン

ロインは、ネクロマンサーの力を持つ女、エルアと協力して、逆に魔王軍を掌握しようと企む。

エルアの力を使えば、魔族を一度殺してから、ゾンビ化することで、絶対に逆らわない味方に変えることができる。


エルアの力は、やたらと制約が多いが、ロインは様々な方法でそれをクリアし、魔族たちの監視の隙をついて、一匹、また一匹と味方を増やしていく。





物語全体のプロット


 人類と魔王軍の長きにわたる戦争。

 最近では魔王軍が優勢になり、王国は領土を切り取られつつあった。

 そして魔王軍の勢力は、辺境の平和な村にも襲い掛かる。


 他の村人が全て殺され、ただ一人生き残った男、ロイン。

 ロインは魔王軍に捕まり、テネーブル砦へと連れ去られる。


 そこは魔王軍第13師団の本拠地にして、魔族の実験場。魔王の娘アルセアが支配する闇の城塞。

 砦の中では、人間に効率よくダメージを与える方法の研究が行われている。

 ロインは様々な拷問を受ける。

 他にもたくさんいた実験囚人たちは、次々に死んでいった。


 そして最後に行われたのは、新型魔法生物のデモンストレーションで殺される役目。

 粗悪な武器を与えられたロインたちは、魔法生物の音波攻撃に倒れ伏す。

 だが音波に耐性があったロインは立ち上がり、逆に魔法生物を倒し、アルセアや他の魔族を感心させる。

(逆に魔物を用意したリヨンはバカにされた)


 その戦いの中で助けた実験囚人の女、エルア。

 二人は親密な関係になる。

 エルアはロインに、ネクロマンサーの力を持っていると明かす。

 死んだ人間や魔族をエルアの力でゾンビ化すれば、外見や能力、記憶もほぼそのままで、こちらの言うことを聞くようにできる。


 ロインはエルアの力を使って、魔王軍を内側から乗っ取ることにした。


 まず、仲間に裏切られて殺されたダークエルフの剣士、ニッヒアを仲間に。

 そしてニッヒアを利用して有力な魔族を次々と支配下に組み込んでいく。


 ロインが立てた当面の目的は、ニッヒアを暗殺したリヨンの暗殺。

 次にテネーブル砦を支配する魔王の娘、アルセアの従属化。

 それが成功したら、アルセアを足掛かりにして、魔王軍全体を乗っ取る。


 しかし、内心では、滅ぼされた村の跡地に戻り、村長の娘の遺体を回収して蘇生することも考えている。




1話目


 木こりのロインは、村長の息子からイタズラ(音波攻撃をする魚を投げつける)される。

 村に戻る途中で村長の娘と会う。娘は弟の代わりに謝る。

 二人はお互いに好意を抱いている。そんな平和な日々。


 村から上がる煙、魔王軍の襲撃。

 村人は全滅。村長の娘も目の前で殺され、ロインは生け捕りになる。


 巨大な牢獄、テネーブル砦。魔王軍に囚われた人間が人体実験されている。


 ある日、魔物研究者のリヨンが実験囚人たちをコロシアムに連れ出す。

 戦わされる相手は、新種の魔物。頭から魚が生えていて音波攻撃を放つ。

 実験囚人たちは絶望し、逃げまどい、音波攻撃の前に倒れる。

 だが、耐性のあったロインは、魔物に傷を負わせた。

「残念だったな、その魚、うちの村じゃ猫も食わねぇんだ」




2話目


 魔物はロインから逃げ出す。その先には実験囚人の女、エルア。

 ロインは魔物の足に剣を投げつけて転ばせ、拾った手斧で滅多打ちにして、見事倒した。


 アルセアに笑われ、研究者のリヨンは悔しがる。

 観覧していたダークエルフの女、ニッヒアは、ロインに口笛を吹き、金貨を投げてきた。


 金貨は囚人の管理人に奪われてしまうが、管理人は上機嫌で「黙っているなら個室をやろう、食事と風呂、それから女もつけてやる」と言う。

 送られてきた女はエルアだった。二人は愛し合う。


 行為の後、エルアの体に奇妙な文様が浮かぶ。

 エルアは「ネクロマンサーの力がある、男に抱かれると魔力がチャージされる」と説明する。

 ロインは、いつか村長の娘を蘇生しようと考える。



3話目


 ニッヒアを妬む魔族たちが会合を開いている。一人が毒薬のビンを見せる。


 後日、ダークエルフの剣士、ニッヒアが酒場で食事していると、粗暴なオーガがケンカを売ってくる。

 ニッヒアは飲み物をかけられて激怒。店の裏手で殴り合い、オーガは倒すが自身も負傷した。

 リヨンが助けに来た、と思わせて本命の毒薬を注射。


 数日後。ロインたちは排水溝の清掃をやらされている時に、犯され殺され捨てられたニッヒアの死体を発見する。

 ロインはそれを自室に運び込み、エルアに蘇生してもらう。

 ニッヒアは居心地が悪そうな様子で経緯を話す。

 話が終わった所で、エルアが静かに部屋を出て行く。

 その途端、ニッヒアはロインに襲い掛かって来た、性的な意味で。




主要キャラクターの魅力


・ロイン

木こりの男、主人公。純朴な青年。

辺境の村で生まれ育った。村の近くの川には、音波攻撃をする魚が沢山住んでいる。音波に耐性があるのはそのため。

村を滅ぼした魔王軍を憎んでいる。

一方、防軍を送らなかった王国にも不信感を抱いている。

(仮に悪意がないとしても、どうせ魔王軍に負けて国が亡びるだろう、ぐらいの意味)


木こりは肉体労働なので体力があり、弱い魔物ぐらいなら倒せる。

エルアの力を知ってからは、魔王軍を内側から乗っ取って滅ぼそうと考えている。



・エルア

ヒロイン。年齢18歳ぐらい。

数か月前に滅ぼされた都市の出身。

コロシアムで助けられたことにより、ロインに好意を抱いている。


ネクロマンサーの力を使えるが、制約が多い。

「力を使うためには男と性交する必要がある(以下、性交した男を「甲」と表記)」

「ストックできる魔力は一回分だけ、それも三日ぐらいで消える」

「蘇生する対象は甲と性交が可能な生物でなければいけない」

「蘇生する対象は甲に対して、生前、何らかの魅力を感じていなければならない」

「蘇生した対象は甲の命令に従う(エルアに従うわけではない)」

「蘇生した対象は記憶や性格はそのままだが、甲と性交したいという要求が生まれる」


信頼できるパートナーがいなければ、発動させることすら難しい能力。

エルアは今までこの力を使わなかったが、今はロインに全力で協力しようと考えている。



・ニッヒア

ダークエルフの剣士。

人間魔物に関わらず強い者が好き。

コロシアムで魔物を前に勇敢に戦い勝ち抜いたロインを、戦士として認めている。

リヨンに裏切られ殺された。

蘇生一号。



・リヨン

魔物研究者。陰湿な性格。

一巻の区切りで殺されるぐらいのポジション。



・アルセア

たくさんいる魔王の娘の一人、テネーブル砦の責任者。

吸血鬼の力を持っているので、例え死んでも、こっちが蘇生する前に勝手に復活するぞ!!



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