表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワルイユメ組のスロー?ライフ  作者: いつもニコニコ白色君
2/15

叶美ちゃんとデート!?の巻 前編

時間無さすぎて前編と後編に分けなきゃいけんくなった・・・。くそう。

引き続き、こんなやつ書いてほしいっていう依頼は受け付けているので、是非書いてやってくだせぇ。

じゃ、本編どうぞ。

「お兄ちゃんてさ、星川先輩の事好きなの?」

唐突に、妹である光凛が、爆弾を投下してきた。

「それは!」

「どうなの??」

ずいっと顔を近づけてくる光凛に、観念したように。

「・・・好き、です・・・。」

「だよね。あんなに熱い熱視線向けてたらバレバレだよ。」

そういって、光凛が顔を離す。

「でも、まだ認めてないから。あの人のこと。」

「え?」

「お兄ちゃんが盗られちゃうこと自体はいいの。ほんとは私が一生管理してあげたいくらいだけど、仕方ないことだから。でも、お兄ちゃんが変な女に捕まるのは許せない。」

「いや、あの人はそんな人じゃないだろ?」

「それがまだわかんないの!だから、今度どっか三人で行こうよ!」

「えぇ・・・。」

「そうしないと、あの人をお兄ちゃんの彼女とは認めてあげないから。」

「はぁ。わかったよ。好きにしろ。」

「やった!じゃあ来週の火曜日!祝日だからどっか行こ!」

「んな急に言われても、先輩が予定空いてるかわかんねぇだろ?」

「え?お兄ちゃんが聞きに行くんだよ?当たり前じゃん。」



















翌日。日向は憂鬱そうな顔をしていた。

そう。昨日光凛に言われたあれである。

「もう昼休みか。そろそろ行かないとなぁ。」

そういって、重い腰をあげる日向。



二年の廊下に上がってくると、目当ての人はすぐ見つかった。











「お前みたいな得体の知れないやつに、紅音ちゃんは渡さないんだから!」

「おいおい、そんな邪険にするもんじゃないぜ?というか、もうこいつが俺にべったりなんだよ。外野がなんと言おうが、もう手遅れだ。」

そこでは紅音を挟んで、孝弘と都が論戦を繰り広げていた。

「ち、ちょっと!叶美ちゃん!カメラ構えてないで助けてよ!」

紅音が、真正面でスマホを構えている叶美に訴える。

「無理。私には、私達の日常を記録するという、重大な使命があるから。」

「薄情者~~~~~!!!!」

ばっさりと切り捨てられ、絶叫する紅音。

「あぁ、推しカップルがイチャイチャしている・・・。尊い・・・。」

「命くんも相変わらずだね~。」

「このカップルは、本当にいつ見ても神々しいから仕方ないんだよ!ああ、今日もたかあか成分補給、ありがとうございますぅ!」

カオスだった。



大事なことだから二度言おう。カオスだった。


「えぇっと・・・。」

あまりの異様な光景に、どう声をかけるべきかわからない日向。しかし、そんな彼に救世主が。

「およ?日向くんじゃないか!どうしたんだい?君がここにいるのは珍しいじゃないか。」

先ほどまで悶絶していた命が、日向に気づいてやってきてくれた。

「えぇっと、星川先輩に話があって・・・。」

「イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

え、なにこの人。鼓膜破れるかと思ったわ。

「ちょっと命くんうるさい!」

「仕方ないだろう!?!?いよいよ二組目の推しカップルが誕生しようとしているんだぁ!!!!叫びたくもなるだろう!?!?」

「いや!俺そういうんじゃないですから!」

「え?日向くん!?」

「あ~。どうも。」

驚きの声をあげる叶美に、恥ずかしそうに返す日向。

「え!?何で日向くんがここに!?え?今日忙しくて髪型のセット甘かったんだけど!大丈夫かな!?私変じゃない!?」

日向に背を向け、前髪をいじりながら怒濤の独り言を呟く叶美。

「よお日向。ここに来たって事は、叶美ちゃんに用があるんだろ?」

「あ、そうです。」

「え?そうなの!?」

「はい。ちょっとこっち来て貰って良いですか?」

「え、うん。」

そういって、ちょっと離れたところに移動する二人。





「あれ、デートのお誘いかな?」

「そうだったら面白いな。」

「僕たちもそろそろデート行こうよ!」

「え、尊い。」

「オーケイ、お望みとあらばどこへでも。」

「ダメ!こんな変なやつに騙されないで!紅音ちゃん!」

以上、外野よりお伝えしました。






「先輩、今度俺と、どこかいきませんか?」

「・・・え?」

「だから、俺と、どこか、いきませんか?」

「・・・」

「あn「ええええええええええええええええ!?!?!?!?」

「え、あの・・・。」

「デート!?デートなのそれ!?」

「あ、ええっと・・・。」

「え待って!?私が日向くんとデート!?どうしよう!いついく?!いつの予定空ければいい!?」

「あぇっ?ええと、来週の火曜日に・・・。」

「おっけわかった!やったああああ!日向くんとデートだぁ!」

叶美はスキップしながら、カオスの元へ戻っていった。













「え?それなら寧ろ、なんで告白してないの?お兄ちゃん。」

帰ってきて、事の顛末を光凛に話すと、割とガチの引きトーンで言われた。

「いや・・・なんか、勇気が湧かなかった・・・?」

「なんで疑問符ついてんのこの人・・・。まいっか。それなら、火曜日は空けてくれそうなんだよね?」

「ああ。多分大丈夫。」

「わかった。じゃあ、楽しみにしとこうかな~。」

ぐぅ~~~。

「あっ。」

光凛の顔が赤くなる。

「はは、そろそろ飯にするか!何食べたい?」

「え、えっと。ハンバーグかな?」

「わかった。じゃ、作ってくるよ。」

そういって日向は、光凛の頭を撫でてやるのだった・・・。









続く・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ