サッカークラブに入団
4年になったら友達と一緒に小学校のサッカークラブに入った。朝倉FCである。前世のとおりだと父親が転職で9月に引っ越す予定なので5ヶ月しかいないクラブだが転校先では5年生になってからサッカークラブが出来るのでチームでプレーが少しでも出来るのはありがたい。週1土曜日午後が練習日だ。この時代土曜日は午前中登校だった。いわゆる半ドンってやつだ。ゆえにFCの練習は学校が終わって昼食を食べてからだ。悠人は練習開始時間より早く来て練習したかったがボールがグラウンドで使えるのは練習時間からで、始まる前にサッカーゴールにシュートする感覚や広いグラウンドを使った練習は出来なかった。しょうがなく悠人は家で柔軟、ストレッチ、ジョギングを済ませておく。柔軟は幼稚園に入ってから毎日していたので前後左右ペッタリと床につく。前世ではガチガチだったけど前世知識として体が柔らかいほうが体を上手く使えるらしいしケガ予防にもなるので毎日朝晩(風呂上がり)に欠かさなかった。
友達と特にサッカーの話をしたことはなかったがFCに入る程度好きだったのは知らなかった。前世で大会の時に偶然会って話をした記憶はあるんだけど誰か覚えていなくて特定できなかった。知ってたら情報交換や練習相手になってもらえたのにうっかり忘れていた。とてももったいない事をした。初練習は準備運動からランニング、自己紹介と簡単なパス練習。転生してからの5年間一人ぼっちで練習してたからか、ただのパス練習も楽しかった。レベルも9月に転校する予定の学校と違って経験者の監督とコーチがしっかり教えてくれたおかげでチームのレベルもそこそこだ。
最後は練習試合をグランド2面使ってやった。1面はレギュラーメンバーと6年生。 もう1面は5年生が使って終盤4年生が出てお終いという感じだった。そして悠人にも出番だ。転生してから初めての試合だ。4-4-2のDMFとして出場した。
残り10分しかないしスタミナにも自信があったので出来るだけ動いた。
若干自軍が押されてたので何度かパスカットをし体を入れ替えてボールを奪い左右に散らし時には前方にもパスをした。
小さいなりにも出来る事をプロリーグ観戦で得た知識で選手がやっていたことを真似してみたら相手のレベルが低いおかげか結構良い感じで出来たと思う。
たった10分でも久しぶりのサッカーはとても楽しいものだった。
やっぱりサッカーは面白い!