フラワーズの秘密?(後編)
そんなわけで。
「はい、菜音さん。あーん」
「あーん。・・・んにゅう。おいしい」
もきゅもきゅと擬音がつきそうな感じで食べる菜音さん。とっても幸せそうな顔です。
・・・お持ち帰りしていいですか?いいですよね?
早くお持ち帰りさせてください。
「なんというか、ペットみたい・・・。ねえ由梨。私にもやらせてくれないかしら?」
「あ、じゃあ花菜の次私ね!」
花菜さんと咲良さんが手を出してきます。
「はい、花菜さん。咲良さんは・・・ダメ、です」
「えぇぇぇぇー!なんでなんで!?」
「ちょっと・・・危ない気がして」
「うぐっ」
心当たりでもあるんでしょうか。咲良さんが胸を押さえます。
「な、何もしないから!」
決めるのは私じゃないんですけど・・・。
「菜音さんに聞いてください」
「な、菜音!」
咲良さんが縋るように菜音さんの方を向く。
「みゃう?・・・んん。いいよ」
食べかけのケーキを飲み込み、菜音さんが答えた。
・・・みゃう、かぁ。かわいいなぁ。
「ホント!?花菜、貸して貸して!」
「はいはい」
「な〜の♪はい、あーん」
「あーん」
咲良さんが上機嫌であーんしてます。
どっちも幸せそうな顔です。
「クスッ」
「花菜さん?」
「ああ。いや〜、幸せそうだなぁって」
「そうですね」
本当に。
この姿からは、あの時の菜音さんなど想像もつきません。
あの時の────私を助けた、とても凛々しく、優しく、それでいて、何処か拒絶する雰囲気を纏った、あの菜音さんは。
その時。
「ぐ、ぐみゅう。しゃくりゃ、みょういりゃにゃい。うぷ」
「あー!私の分!」
いつの間にか、ケーキが食べられていました。
まさか、人が思い出に浸っていたスキに!?
「ご、ごめん。ついやりすぎちゃった。テヘ☆」
「『テヘ☆』じゃないわよ!咲良いくつ頼んだの!?」
あ、本当です。よく見ると、皿の数が少し・・・。
いや、かなり多い。
「・・・きゅう・・・」
あ、倒れた・・・!?
「菜音!?!?」
「店員さん!水!」
「菜音さーん!?しっかり!」
フラワーズは、今日も騒がしい。
いかがでしたでしょうか?
だいぶ予定から離れた由梨でした。
そこまで反省していません。後悔もしていません。
好評、批評等のコメントお待ちしております。
あと、もう一度言います。何度でも言います。
由梨と菜音羽は百合ではありません。
百合っ子は咲良だけです。