フラワーズの秘密?(前編)
みなさんお久しぶりです。上裂麻織です。
遅れてしまって申し訳ありません。
今回は由梨視点になっております。
「大変です!遅れちゃいます!」
私は、HRで生じた遅れを取り戻そうと走る。
「こんな時に限って電話はつながらないですしぃ!」
こんなことならメールを返しておいた方が良かったです!
私がこんなに急いでいるのには理由があります。
HRで遅れたのもそうですが、先程、こんなメールが来たからです。
『由梨へ
急ぎの用です。なるべく早く来てください。
早くしないと菜音が・・・』
「べ、別に、菜音さんがどうなろうといいんですけど!」
薄情者ー!!!という叫びが聞こえた気がします。
空耳ですかね?
「と、つきました〜」
「あ、由梨」
「お〜。遅かったね〜由梨」
「ひゅひ〜。はふへへ〜」
「すいません。ところで、菜音さんは・・・?」
「ひょひょ!ひょひょひゃひょ〜!!」
周りを見渡しても、謎の言葉を喋る謎生物しかいません。
「んん、プハァ。店員さん!ほっぺいじるのやめてください!由梨も無視しないで!?」
「あぁ。謎生物は菜音さんだったんですね」
「気付いていたでしょ!?由梨のバカ!アホ!チビ!!」
・・・何故でしょう。他の方なら流せるのですが、自分より格下の相手に言われるとイラつきますね。
「店員さん。菜音さん『で』遊んでいいですよ。あとココアください」
『はい!』
「ちょ!由梨!?謝る!謝るから!たひゅへへへんひんはんはめへ」
「『助けて店員さんやめて』。訳すとこんな感じでしょうか?」
「さっすが由梨。以心伝心?」
「本当にね。二人って、とっても仲いいし」
「そうですか?」
いっつも目の前でイチャイチャしている人たちに言われたくありませんけどね!
と、そういえば。
「結局、急ぎの用って何だったんですか?」
「ん?ああ、菜音の通訳してもらおうと思って」
「私は菜音さんの保護者ですか!」
頑張って急いで来たのに。
別に菜音さんのためじゃなくて!花菜さんと咲良さんのためなんですからね!
・・・なんでツンデレのテンプレを吐いているんですか私は。
「年齢的には、菜音羽の方が年上なのにね」
そう。私は珍しいことに、飛び級して来たのです。
と言っても、たったの二年だけですが。
大山由梨、お茶目で可愛い十三歳の女の子です♪
・・・やめましょう。虚しくなってきました。
中二だけど、厨二じゃないですよ?
この右手に宿りし黒龍が〜とかやったことないですから。
・・・興味も無いですからね?
「精神年齢的には私の方が上ですから」
「まあね」
「そりゃあね」
息ピッタリですお二方。
どーぞ、そのままイチャコラしていてください。ケッ。
「ひっぐ、うえっぐ、もう、やめてよぅ」
こっちはこっちでもう泣いていますし。
このくらいで泣かないでください。
あの時見た貴女は幻覚だったのですか?
「ほらほら、泣かないの。ケーキ奢ってあげるから」
「グスッ。本当?」
菜音さんがウルウルした目で花菜さんを見ています。
・・・ありですね。
「じゃ、私はクレープね?」
「何言ってんのよ。買うわけないでしょ?」
「ケチ」
「ケチで結構。何ケーキがいいの?」
「・・・由梨は、何がいい?」
「へ?」
なんで私に聞くんでしょうか。
「由梨と、半分こして食べたいから」
「ッッ〜!///」
その言葉を聞いた時、思わず顔を背けてしまいました。
なんですか!可愛すぎでしょう!私を萌え殺す気ですか!
今なら百合の人の気持ちがわかる気がします。
入る気はありませんが。
背けた先で、咲良さんがニヤニヤしています。
まるで、『ようこそ』と言っているようです。
???。なんでしょうか?
ところで、私がこの世で最も崇拝しているもの。
それは。
どうでしたでしょうか?
続きが気になるところで切っております。
・・・あ、気にならない?そうですか。
一応言っておきますと、由梨は百合ではありません。
フラワーズでは咲良だけが百合です。
好評、批評等のコメントお待ちしております。