落とし物→ティータイム
時間が過ぎるというのは結構早い。
気づけば明日は初登校日。
皆様日々いかがお過ごしでしょうか?
(俺はここに来て妹ちゃん達に振り回されっぱなしです)
「はい文香❤あ~ん❤」
「あ~ん❤美味し~❤」
(そして目の前で繰り広げられる甘い光景・・・このコーヒー甘さが倍増してね?)
リビングで文香さん達とティータイム。
コーヒーのいい香りが心を落ち着かせる・・・。
バンッ!!
勢いよくドアが開かれる。
「ただいま~!!」
また心が暴れだしたようだ・・・。
「あらお帰りなさい、月映ちゃん」
「お帰りなさい」
「ただいまお母さん、文香さん!」
ドタドタと制服のまま俺の隣までくる月映ちゃん。
「ただいま❤お兄ちゃん❤」
腕にギュッと抱きついてくる。
(くっ、柔らかいものががが!??)
「おお、お帰り月映ちゃん」
「えへへ❤」
天使かっ!!
「月映ちゃん、早く着替えてきなさい。ケーキがあるわよ」
「は~い」
自室へと走ってゆく月映ちゃん。
(あの抱きつきは心臓に悪い・・・)
「なんだか今のイチャイチャ見てると紅茶がさらに甘くなった気がするわね~美宇宙ちゃん」
「本当ね~」
貴方達に言われたくありません
ギュッ・・・
後ろから誰かに抱きしめられる。
「うわっ!?」
驚いて振り向くと・・・
「ただいま!兄ちゃん!」
「く、空那ちゃん」
いつの間にか空那ちゃんが帰宅していた。
「おかえり」
「えへ~❤ただいま~」
「お帰りなさい空那ちゃん。ケーキあるから着替えてきなさい」
「わーい!ケーキー!」
走り去ってゆく空那ちゃん。
(嵐が来ては去ってゆくなぁ・・)
その後も帰宅してきた妹ちゃん達に同じようなことをされた。
身が持ちません・・・。