大怪我
空間に倒れ込むように入り
空間を閉じて意識を失う
仲間達は空間の中の
ログハウスの中にいたが
外側に倒れ込むレイン
ベリアスは血の匂いですぐに
レインが帰って来たのを察知して
ログハウスから飛び出し
それに気づいた仲間達が
次々に駆け寄った
重症なレインをみて驚きを隠せない
仲間達はレインが強い事を
知っていてステータス見ている
なのに、重症で…
敵がレインと同格である事は
間違いないと思うのだった
〜空間内のログハウス〜
仲間達は重症のレインを皆でゆっくりと傷にさわらないよう
運び手当てしてベッドに寝かせる
心配そうにずっと側から離れない
ベリアス「……レイン」
ニナ「回復魔法を使いっていますが、多分骨が何本か折れてます…」
アイリス「ここまでの相手だと私達では刃が立たないわよ……」
シュルツェ「あぁ、そうだな、全力で戦ったのかは分からないが…」
ユーリ「レイン…ねぇレイン目を覚ましてよ……」
アイリス「ユーリ…大丈夫よまだ生きてるわ。だから今は起こさないであげて」
ユーリを止めるアイリス
ベリアス「……私にもっと力があれば………」
自分自身に言い聞かせるベリアス
ニナ「それは…私もです……」
仲間達は皆同じ想いだった
ニナ「私、回復を定期的に続けます…!」
シュルツェ「魔力や回復アイテムなどはまだ持ってるが…足りるか?」
仲間達がそれぞれ持っていた
回復アイテムや魔力回復アイテム
全てを出す
ニナ「…何とかやってみます!」
アイリス「後は帰るだけだから全て使って問題ないわ…でも、街に戻れたら1番いいのにアイテムはレインが…」
シュルツェ「ここはレインが造った空間の中だからな…あの場所から運ぶにも戦闘しなければいけないし」
ベリアス「ちょっとレインと2人にして………」
ニナ「!?…………分かりました。」
ニナは何かを察したが
他の仲間を部屋から出し
ベリアスとレインが
2人っきりになる
ベリアス「ごめん……レイン…でも…これしか………」
ベリアスは自分自身の指に傷をつけ血を口移しでレインに飲ませる
ベリアス「……。最初は痛むかもしれない…苦しいかも……でもそれでも…」
血を飲まされたレインが
苦しみだした、吸血鬼の
上位種族の吸血姫の血は
同じ種族になる前段階として
痛みをと苦しみを伴う特に
傷や重症の場合
ベリアス「…大丈夫落ち着いて……私がいる側にずっと…。」
隠し持っていた血の入った
瓶を出してレインに飲ませるのに
何度も口移しする
手をギュッっと繋いだまま
リビングではベリアスを除いた
仲間達が祈りながら待っていた
ベリアスの吸血姫の能力は
傷や重症時回復スピードを
上げるが痛みと苦しみがセットだ
でも、吸血鬼の上位種族は
吸血鬼と違い人間だけでなく
吸血姫同士が血を分け
合い飲める事もある為に
好きな人を同じ種族にする
方法として使われている
2時間後、レインはしだいに
落ち着き寝息をたてはじめた
ベリアス「……。」
ベリアスは仲間達に知らせた後
ずっと側を離れないのだった
仲間達は何が起きたか分からず
でも、傷が回復していくので
一安心していた
仲間達は夕食の準備をして
食べてその後お風呂に入り
時々レインの様子を見に
行ったりなどしていた
仲間だからこそ何があったかは
聞かない、それが暗黙のルール
信頼してるからこそだ
ニナとベリアスは
レインの横に座りながら眠るのだった




