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実験体と感情

ユーリ「シャーーー!!!!」


ユーリが毛をさが立たせ

威嚇している…??


アイリス「……ベビのモンスター…?でも、なんか人と混ざってる?」


その時思い出した…魔族にいたあいつ実験体として人をモンスターと組み合わせてた…


血の臭いと腐敗したような臭い

が奥から漂ってきている


◯◯◯◯◯「美味しそうな匂い…」


いきなり出入り口に突っ込んできて

扉や壁を壊し建物から出てきた


シュルツェ「!!!」


シュルツェは咄嗟に盾でガードする

私や仲間達も避ける


ヒドラ?ナーガ?いや違う

どう見ても…混ざってる


そうか…ベリアスは血の匂いで

気づいたのか…


アイリス「シュルツェ!大丈夫!?」


シュルツェ「あぁ!大丈夫だ!なんなんだコイツは?」


ユーリは毛を逆立たせ戦闘モードだ

ベビだからか


ベリアス「…人間とベビ型モンスター他にも色々混ざったモンスター…」


そう言うと双剣を構え今までに無いほど

ベリアスはスピードを上げ

斬りかかりに行くが

刃が通らない


ベリアス「……硬い」


ユーリも攻撃しに打撃を

加えたがそんなに


アイリスは呪文を唱えながら

強めの魔法を準備している


シュルツェもスキルを使い剣を強化して

斬りかかったが…硬い


シュルツェ「剣は無理だ…」


ベリアス「…こっちもだめ」


ユーリ「あいつなんかイライラするにゃ!」


アイリス「数多の星よ…スターブレィカー」


魔法陣が敵の頭上に大きく広がり

光魔法のスターブレィカー発動

空から降り敵に突き刺さる


◯◯◯◯◯「ギィアァァアア!!!!いたい!痛い!痛い!!!クジャリナの身体傷つけた…許さない!」


そう言うとクジャリナは身体の

一部を分離し2体に

目を赤く光らせ魔力が大幅に上昇

アイリスに巻き付く


アイリス「!?キャッ!つっ!!」


クジャリナ「お前…許さない!!」


レイン「……。」


レインはそれを見てフレイアの斧を使う


レイン「…。」


斧でアイリスに巻き付いている所を切断し

アイリスを助ける


アイリス「!ありがとレイン!…レイン?」


アイリスを地面に下ろしレインの抑えていた魔力がこれ迄に無いほど上昇し真っ赤なオーラみたいに目に見えるほどになった


その瞬間仲間とクジャリナ

は威圧感で一歩も動けなくなる


ベリアス「…レ…レイン…」


ユーリ「か、身体が動かない…!」


シュルツェ「!?こ、これは…」


アイリス「!!!!」


クジャリナ「あ、アガ…な…お前…」


レイン「……煩い」


レインはクジャリナの身体の一部を

掴みその指が身体にめり込む


クジャリナ「ギィアァアアァァ!!!!!!」


そのままクジャリナを片手で持ち上げて空高く飛び地面に向かって落ちるように叩きつけるクジャリナはバラバラになった


叩きつけた場所が

少しクレーターみたいに

なりその真ん中に

レインは立っている

バラバラのクジャリナが

青色の炎で燃える


レイン「………。」


仲間達が身動き出来るようになったがレインの纏っていた魔力のオーラは見えなかった


ベリアス「…はっ!」


動けるようになりすぐさまレインの元に猛スピードで移動したベリアス


ベリアス「……レイン…」


レイン「……あ、ベリアス大丈夫もう終わったよ…」


何処か悲しげな顔で笑いながら言う

レインをベリアスは抱き締める


ベリアス「……大丈夫…もう大丈夫だよ」


レイン「………うん…」


仲間達がレインの元にやってきて

何も言わずベリアスと同じように

レインを優しく抱き締める


レインは俯いたままだった…

実験体は人間が埋め込まれていたり


人間を組み合わせた箇所が

見ただけで分かるほど

歪な姿をしていた

皆が戦っている間

教会の中にレインは入っていた


そこには…子供から大人まで色々な遺体や無残な姿の中をみてしまっていたのだ…王都で見た事ある子供の遺体を見つけてしまった


そして、出てきた瞬間にアイリス

仲間が捕まっていたのをみて

魔力が爆発的に上昇

オーラみたいに目に見えるほどの

魔力を可視化出来るほどに迄に上がってしまったのだ


女神フレイアも同じく怒ると魔力を可視化できるようになる


ベリアス「教会の中…の遺体お墓作ってあげよう…」


レイン「…。」


俯いたままレインは

皆に抱き締められながら頷いた


アイリス「助けて…くれてありがとレイン」


ニナ「大丈夫です…皆います」


シュルツェ「そうだ…」


ユーリ「いるよ」


仲間と私は教会の中の

遺体を1人1人丁寧に運び埋葬する


街で襲撃の一件があった後

別の街に行くのに

通って襲われここまで

来たのだろう

ルトリスの森から

南に他の領地もある


埋葬が終わった後この人達が安らかに

眠れるようにと祈りを込めて


ベリアス「モンスターから逃げたりした時にここにたどり着いたのかも知れないね…」


レイン「そうだね……」


アイリス「冒険者の遺体や子供まで…」


ニナ「この子街の子ですね…」


シュルツェ「…あぁ。」


ユーリ「……。」


ベルストの街では色々な

人達とすれ違うし話したりもした

私の噂があったから

ってのもあるけど


ベリアス「大丈夫?…レイン?」


レイン「……大丈夫。」


ここは異世界だ

モンスターもいるし

盗賊や人を殺す人達もいる


それは元の世界でも

戦闘はあったし争い事も多い

元の世界でもそうだったけど

ここまで大量に酷い遺体を

目の当たりにしてしまうと…


それに、魔族のヒイス

あいつがした実験体は

まだ大陸の何処かに

残っているのかもしれない


そう思うと…

私はこの辺一帯に光属性魔法を

かけることにした


モンスターになって

しまわないようにと

それと荒れたこの場所に花を

添えたくなったからだ


レイン「……。」


私の身体が光だしそれと同時に

仲間達は少しびっくりしてたけど


光、地、水、風を1人で

同時に発動した

光は廃村全体を包み込み

聖霊も何故か何処からか

来たみたいだ


力を…貸して心の中で言うと

聖霊は微笑み辺り一面を

花が咲き綺麗な場所へと

変わっていく


廃村全体にそれは広がり

怨念も浄化していく


ベリアス「綺麗……」


アイリス「……えぇ、それに聖霊まで来ちゃうなんて」


ニナ「さっきまでとは別の場所ですね…」


シュルツェ「これで、この人達も安らかに眠れるだろう…」


ユーリ「レインは優しいの…」


終わってから聖霊に御礼を言うと

聖霊は微笑みながら光り

私の中へと入ってきた

何かを認められたらしい


レイン「待たせてごめんね…後、手伝ってくれてありがとう♪」


微笑みながら仲間へそう言うと

仲間達は微笑み返し全然っと

言ってくれた


1人1人埋葬したので

少し時間もかかり

日は暮れてきていた事もあって

今日はここで一泊する事になる


アイリス「今日はここ迄にしましょう♪」


ニナ「そうですね!」


シュルツェ「うむ!無理は良くないしな!」


ユーリ「うん♪」


ベリアス「今日は…この村の中にキャンプしない?モンスターもあの1体だけで出てこないし」


レイン「…?じゃぁ、念の為モンスターが入ってこれないようにするね」


ニナ「私も手伝います♪」


ベリアス「それがいい…綺麗だし」


ユーリ「ニャハハ♪良い考えにゃ〜♪」


シュルツェ「お風呂やお手洗いは行けるようにすれば良いだけだな!」


アイリス「そうそう!」


私とニナは村の周辺

全体を見回してから結界を張り

中には悪意の無い者害が無い者

だけが入れるようにした


私は今後誰かの避難場所に

なれば良いと思っている

モンスターに襲われて逃げて

ここ迄来ても襲われないように


レイン「空間の入り口だけ開けとくね」


アイリス「うん!助かるわ♪」


ニナ「星も見えてきましたね」


ユーリ「お腹すいた〜♪」


ベリアス「……!す、凄い……」


レイン「そうだね…こんなに綺麗に見えるなんて」


空には満天の星空が見える

今まで一度も見たことが

無いくらい綺麗だった


仲間達と私はその星空を見ながら晩御飯を

食べテントの中で眠りにつくのだった

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