女の戦いと不注意
そしてその後朝食でニナが
"昨日は何処に行ってたんですか?"
と聞かれ空間で眠ってしまって!
と言うよりも先にベリアスが
"レインは私と居た…"と言い
ニナとベリアスに挟まれたり
朝から火花が私の両側から
飛んでたりと大変だった
両手に花、いや、両手に
猛獣と言うところか…
それを見たアイリスとシュルツェは
苦笑いしながら
ユーリは楽しそうに笑ってた
そして、昨日の続きから
また歩きながら
モンスターを倒すのだった
ルトリスの森を抜けて
その間も何か2人共競い合ってる
ような感じがしたが
ルダーナ洞窟に到着し
中に入って行く
モンスターは基本的に少なく
割と進みやすかったが、途中から
亀裂があったり崖だったりと
危険な場所が増えてきた
ユーリが崖と亀裂をみて
"ニャハハ♪2人みたい♪"っと
言ったがシュルツェに怒られていた
何かごめんねユーリ…
シュルツェ、アイリス
1番最後を歩いていた私は
余計な事を考えてたせいか
仲間達より少し離れた位置から
歩いていた
〜歩いて6時間後〜
私は余計な事を考えてたせいか
薄暗くて見えにくかったせいか
皆が気付かない間に
亀裂の底に落ちてしまったのだ
落ちた時羽根を痛め、足を挫いた
元の世界でもこうゆう場所では
気を散らすと良くないと
知っていたのに
強くても怪我はするそれはそう
だって気を抜いていたから
回復魔法も自分自身に使ったけど
どうやら効かないみたいだ
これは新発見!
とか考えてる場合では無い
念話したとしてもここが何処なんだろう?
一応空間の中に入っておこう
空間の中からなら転移ができるし
仲間を鏡に映し出し
その場所の少し後ろに転移した
何事も無かった様に歩き出す
次は気をつけないと
私は元の世界でも割と
こうゆう事があった
考え事とかすると怪我したり
危なかったり
だめだめ!集中!
そして、皆と歩きを合わせて
いた時地震が起こった!
洞窟内で地震とか
何でこんなタイミングで!
とか思ったらジャイアントワームが
近づいているだけだった
本当に何かおかしい…色々ありすぎて
ジャイアントワームの群れを
仲間と共に倒しながらアイテムとか
ドロップ品よりも
そろそろ地盤が本当にやばくなってきた
このままじゃ仲間が危険だ
私は急遽防御魔法や
状態異常無効化魔法ををかけまくって
地盤が壊れたら転移も考えていたが
何とか倒す事に成功した
そして、戦いが終わり今にも
崩れそうな足場の先へ進み
広々とした洞窟内の右に
個室くらいの広さの空間を見つけ
そこで休憩を取ることに
薄暗い洞窟内で灯りの
魔法を使っていたニナ
ニナとベリアスが近くに来て
私の姿を…みて2人が慌てた
少し羽根には血がついていたり
足首は腫れてたり
砂埃がついていたり
割と踏んだり蹴ったりだった
落ちた時声も出してないから
皆に気付かれなかったのだ
皆の歩みを止めたら
だめだと思ってしまって
ニナ「どうしたんですか!?」
ベリアス「どうしたの!?」
その声にアイリスやシュルツェ
ユーリも来て凄く心配された
レイン「あははっ…ちょっと気を抜いてて落ちちゃって」
ニナ「何でもっと速く言ってくれないんですか!」
ベリアス「!?いつの間にそんな事に…速く言わなきゃだめ!」
2人に手当てと魔法を
同時に行われる
アイリス「そうよ!」
シュルツェ「そうだぞ!レインだって強くてもこうゆうのは下手すると亡くなるかもしれないんだからな!」
ユーリ「そうだよ!わたしも珍しく怒っちゃうからね!」
何か…ちょっと新鮮な気分だ
皆に怒られ何故か
笑いが込み上げてきた
ニナ「笑ってる場合じゃないです!!もう…」
ベリアス「……痛い?」
レイン「ご、ごめん…。大丈夫、ちょっと痛いだけだから」
ニナ「ちょっとじゃないはずです!」
ベリアス「……レインだめ無理しちゃ」
レイン「フフ……そうだね…ご、ごめん。さっきまでいがみ合ってたのに2人が私を同時に心配するから」
レイン「何かおかしくなっちゃって…」
笑いながら2人を見て言う
ニナ「可愛い………」
ベリアス「可愛い………」
ユーリ「ハモってるにゃ♪ニャハハ♪」
シュルツェ「あははっ♪確かに仲が良いのか悪いのかだな!」
アイリス「そうね♪」
ニナ「ま、真似しないでください……ぷっ♪」
ベリアス「そ、そっちこそ……っ♪」
2人もつられて笑い出す
レイン「でも、2人が笑っててくれた方が私、嬉しいな♪」
満面の笑みで2人に向かって言う
そしてまたハモって言う2人なのであった
それから数時間後
ニナ「一応回復魔法はかけましたが割と酷かったので、完全に治ったわけでは無いので今日はここ迄にしましょう!」
ベリアス「それがいい…」
レイン「ん?でも割ともう大丈…」
ニナ「駄目です!」
ベリアス「だめ!」
レイン「分かった」
ニナ「立てますか?」
ベリアス「肩かすよ…」
レイン「ありがと…」
シュルツェ「そうだな今日はこの辺にしよう」
ユーリ「うん!」
アイリス「それがいいわね」
急遽早めに切り上げて空間の
ログハウスに肩を貸してもらい入る
アイリス「それにしても…よくあの状態で歩いてたわねレイン」
シュルツェ「あぁ、痛そうな色だった…腫れてたし」
ユーリ「……大丈夫かな?」
私はニナとベリアスに付き添われながら
部屋でじっとしとく事になった