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83話 料理コンテスト 審査

「おあがりよ」


 リンが料理を完成させ、ローズやティータたち審査員の前に皿を出す。

 彼女たちが料理を口に運ぶ。


「まあ……! これは、すばらしい料理ですわ!」


 最初に食べたローズがそう言う。

 さぞかしおいしいことだろう。

 俺やシルヴィも、練習時の味見役としてさんざん食べさせてもらったからな。

 この漂ってくる香りを嗅ぐと、あのおいしい味が思い出される。


「……うん。いい味。こっちのサラダも新鮮でいい……」


 ティータがそうつぶやく。

 彼女はエルフ族だ。

 肉類よりも野菜類を好むはず。


 とはいえ、肉類をまったく食べないというほどではないようだ。

 サラダの他、普通に肉も食べている。


 MSCのエルフ族は、一部のファンタジー作品のエルフのような極端な信仰を持つ種族ではない。

 人族と比べ、やや身体能力が低く、やや魔法適正が高く、やや肉類が嫌いで、やや野菜類が好きな程度である。

 それも個人差が結構ある。

 あまり偏見を持って接するのはよくない。


「リトルブラックタイガーの固めの肉をうまく活かしておるな!」


「それに……。これはブラックタイガーの肉か! なかなか希少な肉のはずだが、よく入手したものだ!」


 他の審査員たちもリンの料理を絶賛している。

 リンの料理はかなりの高評価を得ることができたようだ。


 コンテストは続いていく。

 そして、30人を超える参加者たちの料理がすべて提供された。

 ローズやティータたち審査員は、たくさん食べて満足そうな表情をしている。


 そんな彼女たちが用紙に評価を書き込んでいく。

 それを係員が回収し、集計する。


 30人以上の参加者のうち、10位以内が入賞だ。

 果たして、リンは入賞できるのかどうか。

 係員がローズのもとに向かい、1枚の紙を渡す。


「皆さま、お待たせしました。どの料理も大変おいしく、評価は拮抗しておりました。その中でも上位に入賞した方々を、発表させていただきますわ」


 ローズがそう言う。


「まずは10位から……」


 彼女が人の名を読み上げ、表彰していく。

 10位、9位、8位……。

 リンの名前はまだ呼ばれない。


「どうなるのでしょう……?」


 シルヴィが心配そうにそうつぶやく。


「わからん。かなりの高評価を得ていたはずだが……」


 7位、6位、5位、4位……。

 まだリンの名前は出ない。

 ということは、3位以内に入っているか、11位以下で入選を逃しているかだ。


「自分のことのようにドキドキしてきたよ」


「あれだけがんばっていたのですから、きっとだいじょうぶなのです……!」


 ユヅキとミナが祈るような表情でそう言う。

 果たして、リンは見事入賞を果たしているのだろうか。

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