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796話 勇者-1
「それでは、エウロス卿のファーストジョブを確認させていただきましょう。――はぁっ! 【ジョブ鑑定】!!!」
ザルードがそう叫ぶと同時に、彼の頭上に光の玉が1つ現れる。
それは徐々に形を変え、俺に向かって光線を発した。
すると、俺の目の前にステータスウインドウが現れた。
それを視認できるのは、本人である俺とスキル発動者であるザルード。
そして、そこに記載されているのは俺の名前とファーストジョブだ。
「なっ……!? こ、これは一体……!?」
ザルードが驚愕の声を上げる。
彼が驚くのも当然のことだろう。
なぜなら、今の俺のファーストジョブには――
「見るのは初めてか? 特殊上級ジョブ『勇者』を見るのは」
――『勇者』と記載されているからだ。
普段は目立たないように『風魔剣士』をファーストジョブに設定しているのだが、ザルードとの交渉のために『ジョブ設定』スキルで入れ替えておいたのである。
少し危ういかもしれないが、『世界滅亡の危機』『ジョブ設定スキル』『女神様と実際に会ったことがある』などの件を明かすよりはマシだろう。




