表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
724/1430

724話 ありがたき幸せ

 マデリン侯爵がウルゴ陛下に提案をした。

 国が所有する『宝剣ラティオ』を俺に与えるというものだ。


「『宝剣ラティオ』をエウロス卿に与えれば、彼の影響力はますます増すことになるが……」


「そうでしょうとも。彼には、バルドゥール王国の繁栄のために存分に力を発揮していただかねばなりません」


 ウルゴ陛下の言葉を受け、マデリン侯爵が白々しく答える。

 国の発展を願う貴族としては、ごもっともな意見ではあるが……。

 俺は実質的にエルカディア侯爵派に属している。

 俺が力を得れば、マデリン侯爵派にとってマイナスだ。

 なのに、なぜそんな提案をする?


「……ふむ。エウロス卿よ。そなたはどう考える?」


「……」


 ウルゴ陛下が、俺に水を向けた。

 俺に判断を委ねてきたか。

 まぁ、答えは既に決まっているが……。


「ありがたき幸せにございます」


 俺は恭しく礼をして、マデリン侯爵に視線を移した。


「おぉ! 分かっていただけますか!!」


 マデリン侯爵が嬉しそうな表情を浮かべる。

 だが、その裏には何かありそうな気配を感じる。


「……よかろう。本人がそう言うのなら、余からは何も言わぬ。マデリン卿の進言を受け入れよう」


「はっ!」


「私の進言を受け入れていただいた陛下の寛大なお心に、感謝いたします」


 ウルゴ陛下が許可を出し、俺とマデリン侯爵が頭を下げる。

 そして――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ