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706話 ノリノリ実況

「え? ええええっ……!?」


「う、嘘でしょ……?」


「き、騎士団長が一瞬で……」


「エウロス卿は、なんて速さだ……!!」


「信じられん……!!」


 見物客が口々に叫ぶ。

 誰もが目を丸くして驚いている。

 無理もない。

 俺自身でさえ、この結果は予想外だ。

 まさか、騎士団長がこれほど弱いとは……。

 いや、違う。

 俺が強くなりすぎたのか。


「騎士団長、ダウーン!! なんという素早い一撃でしょう! 解説のエルカディア卿、今のは見えましたか?」


「いや、私にも何が起こったのかさっぱり分からなかった……。騎士団長の体が宙に浮いて、地面に叩きつけられたぞ」


「なんということでしょうか! 王国最強の騎士を、エウロス卿がまさかの秒殺だー!! こんなことが現実にありえるのか? ありえていいのか? いいや、いいわけがない! ありえない! なんということでしょう! エウロス卿は、王国最強の騎士さえも凌駕してしまうほどの力を持っているのです!!」


 アスター騎士爵のノリノリ実況が闘技場中に響き渡る。

 お前、下級貴族なんかより実況職の方が向いているんじゃないか……?


「ふむ……。では、国王にして審判である余がカウントを取ろう」


 ウルゴ陛下が淡々とした表情で言った。

 そして、俺の勝利のカウントが始まる。


「1……2……3……4……5……」


 ウルゴ陛下がそこまで数えたところで――


「ま、待ってくれ! まだ勝負は終わっていない!!」


 騎士団長が立ち上がった。

 そして、よろけながらもこちらを力強く睨んでいる。


「ほう。騎士団長よ、立ち上がるか」


「へ、陛下……!! どうか、試合の続行を認めて下さいませ!!」


「当然認めよう。まだ10カウントはされておらぬからな。……しかし、再開したところでそなたに勝ち目はないと思うが。バルドゥール王国騎士団長の威光も落ちたものだ」


 ウルゴ陛下が冷ややかな視線を向ける。

 騎士団長は顔を青ざめさせつつも、なんとか反論を口にした。

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