701話 決闘の日
俺がウルゴ陛下に謁見した数日後――
「ほう……。逃げずに来たか」
「当たり前だろ。逃げる理由なんてないからな」
俺は騎士団長との決闘のため、王都闘技場へと来ていた。
周囲には見物客が大勢おり、その中にはウルゴ陛下、エルカディア侯爵、マデリン侯爵、アスター騎士爵などの姿もある。
もちろん女騎士ナディアもいるし、俺の仲間『悠久の風』の面々も駆けつけてくれている。
「ご主人様! 頑張ってください!!」
「コウタが勝つって信じてるよ!」
「頑張るのです!」
「へへっ! よく分かんねぇけど、応援してるぜ!!」
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リンが俺を激励してくれる。
彼女たちを含めた『悠久の風』の面々には、俺が騎士団長と決闘をすることになった理由を伝えている。
「……いつも人騒がせ……」
「でも、それがコウタ殿の魅力ですわ」
「コウタ兄貴なら、どんな相手でもヘッチャラさ!」
「……えっと。もしケガをされても、あたしのポーションがありますので」
「たぶんポーションの出番はないですにゃ。コウタさんはとっても強いですからにゃ」
ティータ、ローズ、グレイス、エメラダ、セリア。
みんなが俺の勝利を信じてくれている。
このあたりの面々は、俺との付き合いも長いからな。
そこらの魔物や盗賊相手なら当然のこと、たとえ騎士団長が相手でも俺が勝つと確信できるのだろう。




