69話 ゴーレム粉砕!
階層ボスのゴーレムと戦っているところだ。
こいつと戦うのは、2度目。
前回は、2週間ほど前だったか。
「ふんっ!」
俺は剣でゴーレムを斬りつける。
シルヴィとユヅキも合わせて攻撃している。
剣の通常攻撃では、ゴーレムに大したダメージは与えられないがーー。
「てえぃっ! なのです!」
「オラオラァ!」
ミナがハンマーで、リンが格闘で攻撃していく。
通常攻撃におけるメインはこの2人だ。
打撃系武器であるハンマーや闘気を纏った格闘は、ゴーレムに対して有効な攻撃手段である。
前回から俺たちのジョブレベルはずいぶんと上がった。
基礎ステータスが向上するとともに、アクティブスキルやパッシブスキルも得ている。
ここまで、非常に順調に戦えている。
「ピピッ。中度のダメージを確認……。修復します」
ゴーレムが自己修復機能により、回復する。
この機能のせいで、ゴーレム戦は長丁場になりがちだ。
しかし、今の俺たちの力であれば、そこそこのペースでダメージを稼げる。
極端に長期戦になることはない。
その後も、俺たちは順調に戦いを進めていく。
ゴーレムの自己修復機能が追いつかなくなってきた。
魔力切れの予兆である。
「よし。そろそろトドメといくぞ」
俺は闘気の出力を上げる。
「承知しました!」
「前回よりも早いね」
「みんな、強くなったのです。ボクもトドメをがんばるのです!」
シルヴィ、ユヅキ、ミナも合わせて闘気の出力を上げる。
近接のアクティブスキルの出番だ。
「鮮やかなる剣の神よ。我が剣技に奇跡を与え給え。俊敏なる連撃。ダブルラッシュ」
「豪快なる戦の神よ。我が戦技に奇跡を与え給え。敏速なる連撃。ダブルビーストストライク」
「鮮やかなる剣の神よ。我が剣技に奇跡を与え給え。俊敏なる連撃。ダブルビーストラッシュ」
俺、シルヴィ、ユヅキの大技がゴレームを襲う。
胴体、右腕、左腕に深いキズを付けた。
やつがよろける。
「オラよっ!」
すかさずリンが闘気を纏った回し蹴りを放つ。
彼女もアクティブスキルを使えるようになればさらに強力なのだが、今のままでも十分に戦力にはなっている。
「豪胆なる槌の神よ。我が腕に奇跡を与え給え。粉砕する一撃。ビッグ……ボンバー!」
最後のトドメは、ミナの一撃である。
彼女がジャンプし、ゴレームの頭上から猛烈な勢いでハンマーを振り下ろす。
ドゴーン!!!
ゴレームは大きな音を立てて、倒れ込んだ。
体が大きく崩れている。
ミナのアクティブスキルの強力さがうかがえるな。
「ピピッ。損傷甚大。魔力枯渇。……修復不可能。当機の活動を停止します……」
ゴーレムは最後に無機質な声でそう言って、虚空に消えた。
これにて討伐完了だ。




