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688話 近衛騎士
「近衛騎士ですか……」
俺はウルゴ陛下の言葉に思案する。
ウルゴ陛下の近衛騎士は10人以上いる。
その1人1人の実力は高い。
純粋な1対1の戦闘能力なら、Bランク相当。
冒険者として評価するなら一時的にはCランク相当になってしまうが、慣れればすぐにでもBランク相当に成長すると思われる。
俺たち『悠久の風』のメンバーの現職は冒険者だが、それ以前の出自はバラバラだ。
異世界人(俺)、奴隷、元々冒険者、鍛冶師、料理人、氏族令嬢、貴族令嬢、盗賊、調合師、冒険者ギルド受付嬢、町民、村人などなど……。
多彩なメンバーが揃っているが、もちろん全ての出自を網羅しているわけではない。
ここに近衛騎士が加われば、より多様なパーティとなるだろう。
「……分かりました。ありがたくお借りしましょう」
「うむ。では――」
パチンッ!
ウルゴ陛下が指を鳴らす。
すると、彼の近くに控えていた近衛兵たちが動き出す。
彼らは俺の前で整列すると……そのまま鋭い視線をこちらに向けた。
「――ッ!」
彼らの瞳を見て、思わず息を呑む。
そこらのチンピラや魔物とは違う。
確かな実力を持った精鋭兵から値踏みされているのだ。




