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682話 謁見の間

「コウタ・エウロス男爵の入場である!!」


 謁見の間に響く衛士の声。

 その声に合わせて、俺は玉座に向かって歩き出す。

 俺の後ろをナディアがついてくる。

 謁見の間には、ウルゴ陛下と貴族たちの姿があった。

 彼らの視線はこちらに注がれている。


(さすがに緊張するな)


 俺は男爵とはいえ新参者であるし、そもそも貴族としての経験がほとんどない。

 そんな俺にとって、こういった場はやはり苦手だ。

 まぁ……そんなことを言っていても仕方がないのだが……。


「エウロス男爵よ! よく来てくれた!!」


 ウルゴ陛下が大きな声で俺に声をかける。

 その声は謁見の間の端まで届くほどだ。


「はっ!!」


 俺は負けじと大きく返事をする。


「此度の活躍は見事であった。エルカに巣食う盗賊団『毒蛇団』を粉砕したばかりか、逃げ散った残党も余さず殲滅。以前のエルカ迷宮攻略と合わせ、まさに英雄と呼ぶに相応しい活躍である」


「いえ、全ては陛下のお陰です」


「謙遜せずともよい! そちの働きは、必ずや王国民に広く知れ渡ることになるだろう!!」


「はっ!」


「そこでだ。そなたには褒美を与えることにする!」

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