663話 説得
「あ、あへえぇ……。ひあぁ……」
メイド少女が、全裸で放心している。
「これでよし……。彼女が先ほどの件を口外することはないだろう」
「そ、そうですな。しかし、このような口封じのやり方があったとは……」
俺の言葉に、アスター騎士爵が同意する。
ここはアスター騎士爵邸の一室だ。
俺と彼のホモ現場を目撃したメイド少女は、盛り上がってメイド仲間たちに言いふらしそうな勢いだった。
この国において男色は禁忌というほどではない――が、誤解によるデマが広まるのを黙って見ているつもりもない。
そこで俺は、メイド少女をアスター騎士爵邸の一室に連れ込み、体で説得したのである。
「ああ。少しばかり強引な方法だが、こういうのは勢いが大事だからな」
「さすがエウロス卿。私などでは思いつかない方法ですな」
「まぁな」
アスター騎士爵に褒められて、俺は得意げな表情を浮かべる。
チートによって魔法や近接戦闘に自信を持つ俺だが、こうした下の技術についても自信がある。
俺が率いる『悠久の風』の面々の他、エルフの里やエルカの街でもいろんな女性をつまみ食いしてきたからな。
その経験値がここで活きたというわけだ。
「アスター騎士爵も、目の前で実践を見ることができて良かっただろう?」




