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658話 指名依頼

「ならば、しっかりとやるしかないだろう。俺は新米貴族だが、アスター卿よりも少しだけ上の爵位を賜っている。それに、冒険者としても超一流を自負している。何か力になれることがあれば言ってくれ」


 俺の言葉を聞いたアスター騎士爵の顔つきが変わった。


「ほ……本当ですか!? 実はエウロス卿――いえ、『疾風』『虹色魔術師』『好色英雄』と名高いコウタ殿の名前は以前から存じていたのです! 貴方に指名依頼を行うことを検討していたのですが、男爵位を授与されたと聞いて少しばかり様子を見ていたところで……」


「ああ、それはタイミングが悪かったな」


 アスター騎士爵が、Aランクパーティ『悠久の風』に依頼をする――。

 そのこと自体は、何も問題ない。

 だが、そのリーダーが男爵位を賜ったのであれば少しばかり複雑になる。

 なぜなら、騎士爵よりも男爵の方が位階が上だからだ。


 もちろん、冒険者として活動している男爵に指名依頼を出すことについて、名目上は特に問題ないのだが……。

 実際のところ、指名された本人がどう思うかは別だ。

 気難しい者であれば、末端貴族から指名依頼をされることを嫌う者もいるからな。


 それが高ランクなだけの普通の冒険者であれば、指名依頼が断られるというだけで済む。

 だが、高ランクかつ貴族――しかも依頼者の貴族よりも位階が上となると、かなり複雑な話となる。

 慎重に様子を見るのは妥当な判断だ。


「俺は細かいことを気にしない。依頼内容と報酬が釣り合っていれば、何でも手伝ってやるさ」


 アスター騎士爵は下位の貴族だが、貴族歴は俺よりも長い。

 その上、平民から貴族になったという点で俺と共通している。

 恩を売っておいて損はないだろう。

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