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651話 政略結婚

「ああ、そうだ。彼女たちは全員俺の女だ。だから、他の男をパーティに入れるつもりはないし、もちろん手を出させるつもりもない」


「…………」


「言っておくが、お前も彼女たちに手を出そうなどと思うなよ? 俺の全力を持って排除させて貰うからな」


 俺は強い口調で言う。


「は、はい……」


 アスター騎士爵は気圧されたように返事をした。

 これで話は終わりだ。


 ――いや、いかんな。

 せっかく場を繋げるために雑談してくれたのに、結局は威圧してしまった。

 もう少し楽しい話題を提供するべきだろうか。

 そうだな……。


「ところで、アスター騎士爵」


「はい、なんでしょうか?」


「お前は妻帯者なのか?」


「ええ、はい。騎士爵として領地を与えられてすぐ、妻を迎え入れました。隣接する男爵領の三女で、政略結婚のようなものですが」


「ふむ、そうか。仲は良好なのか?」


「……はい、もちろんです。妻は私には勿体無いくらいに良くできた女性ですから」


 そう答えたアスター騎士爵の表情に、若干の陰りが見えた気がした。


(これは……)


 恐らく、アスター騎士爵は妻と上手く行っていないのではないだろうか。

 まぁ、政略結婚なんてそんなものかもしれないが。


「ちゃんと毎晩夫婦生活は行っているのか?」


「え? いえ、3年前に息子を授かってからは、あまり回数は――」

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