647話 冤罪
「なんだ!? 俺は何もしていないぞ!?」
突然のことに驚いた俺はそう叫ぶ。
まるで、満員電車で痴漢の冤罪をかけられたときのような気分だ。
本当に心当たりがない。
いや、実際に俺が犯人だったとして、シルヴィが相手であれば別にどうこうなるわけでもないのだが。
「……んっ。コウタちゃん、こんなところでダメだよ……?」
「ティータまで!? 一体何の話だ!?」
俺やシルヴィよりもいくらか後に入ってきたはずのティータは、何故か俺の後ろにいた。
そして後ろから抱きついてくる。
背中に微かに柔らかい感触を感じるが、残念ながら楽しむ余裕はなかった。
そんなとき――
「ひゃあ!? ご主人しゃま、何か固いものが顔に当たってましゅっ!」
今度はヒナタの声だ。
俺よりもずいぶんと後に入ったはずの彼女だが、なぜか俺の股間の前に彼女の顔があった。
彼女はまだ幼い女の子だ。
俺の股間部にある固いものの正体は当然”アレ”なのだが――今の彼女にはそれが分からない。
体が成長しきっていないので、俺にしては珍しく手を出していない娘だからだ。
「エウロス様……。あたくしでよろしければ、服の上から”処理”いたしますが?」
今度はネリスの声が聴こえてきた。
彼女は何を思ったか、俺の股間をズボンの上から触り始めた。
この狭い空間の中で手を這わせてくるものだから、なかなか器用なものである。




