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646話 すし詰めの馬車

「さぁ、こちらへお乗り下さい」


 促されるままに、俺たちは馬車に乗り込む。

 先頭は俺。

 次にシルヴィ。

 続いてユヅキ。

 冒険者パーティ『悠久の風』の序列順である。

 途中までは順調に進んでいたのだが――


「お、おいっ!? もうこれ以上は無理だ!」


 俺は叫んだ。

 すでに馬車内は満員である。

 四方を壁に囲まれたタイプの馬車なので、逃げ場などない状況だった。

 そんな状況で詰め込まれるのだからたまったものではない。


「ティータの姉御までで終わりだって? 冗談じゃねぇ! あと1人ぐらい入るだろ! 俺も入るぜ!!」


 グレイスが強引に入ってくる。

 その分、内部はさらに密度が増す。


「……えっと。あたしだって、留守番は寂しいです」


「まだまだいけるにゃ! こういうのは、意外に入るものなのですにゃ!!」


 さらにはエメラダとセリアまでもが入ってこようとしている。


「むぐっ! も、もうこれ以上は……!!」


 俺はそう声を上げるが、密度が高くて上手く声を上げられない。

 次から次へと、俺の叫び声を無視してどんどん中に入ってくる。

 やがて完全にすし詰め状態となってしまった。


「うぐぐ……! もう少しも動けん……!」


 どうしてこうなった。

 いや、理由は分かっているんだがな……。

 俺はため息を吐いた。

 だが、状況は変わらない。


「ひゃんっ!? ご、ご主人様……そこはぁ……」


 俺の近くにいるシルヴィが甘い声を出す。

 彼女も俺と同様、すし詰め状態で身動きが取れないのだ。

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