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638話 アスター騎士爵の使い

 タニアとの夕食会から数日が経過した。


「あー、暇だなぁ……」


 俺は宿のベッドに寝そべりながら呟いた。

 王都に到着した初日こそ、冒険者ギルドへの顔出しやらタニアとの夕食会やらで忙しかったものの、翌日以降は特にやることがない状態だ。


「わたしは魔物退治に行ってもよいかと思いますけど……」


「忘れたの? 王都周辺は、魔物討伐の依頼が限られているんだよ」


 シルヴィの提案に、ユヅキが答える。

 冒険者はどこででも生きていける職業だが、地域によって活動内容に差は出る。

 王都周辺は、騎士団の活躍により魔物の数が少ない。

 冒険者としての仕事があるとすれば、各地への護衛依頼くらいなものだろう。

 あるいは――


「王都迷宮の攻略はどうなのです?」


「へへっ。エルカ迷宮を攻略したばかりだし、無理に取り組む必要はないんじゃないか?」


 ミナの言葉に、リンが返事をする。

 迷宮というのは、脅威であると同時に資源の元でもある。

 敢えてダンジョンコアを破壊しないまま適度に魔物を狩り続けることで、魔石の安定供給が狙えるのだ。

 王都ダンジョンもそのようにされている。


 俺たちで無理に討伐したところで、さほど感謝されないかもしれないな。

 まぁ、放っておくとスタンピードが起きるので、討伐を批難されることもないだろうけど。

 迷宮討伐の労力を考えると、割に合わないというのが正直なところだ。


 そんなわけで、俺たちは現在進行形でダラダラとした時間を過ごしていたわけだが……。

 コンコン。

 不意に、部屋のドアがノックされた。


「――ん? 誰だ?」


 ベッドから身を起こしながら呟く俺。

 すると、扉の向こう側から声が聞こえてくる。


「私はアスター騎士爵の使いの者です。こちらにコウタ・エウロス男爵がおられるとお聞きしました。どうかドアを開けていただけないでしょうか?」

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