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203話 vsエルドレッド

 エルフの里アルフヘイムの中央広場で、エルドレッドという自称最強の男に絡まれた。

 俺は戦いを受けて立った。


「ルールは簡単だ。武器は木剣。どちらかが負けを認めたら終わり。それでいいな?」


 ピュセルは確認してくる。

 これは腕試しとしての意味合いが強い。

 さすがに真剣を使っての命の取り合いはしないようだ。


「もちろん」


「俺もそれで構わん」


 俺とエルドレッドがそう返答する。


「よし。それじゃあ、始め!」


 ピュセルが合図を出す。

 すると、エルドレッドがいきなり突っ込んできた。


 速い。

 なかなかのスピードだ。

 俺は気功を開放する。


 そして、迎え撃った。

 ガコンッ!!

 木剣同士がぶつかる音が響く。


「ほう。やるじゃないか」


「そっちこそ」


 お互い距離を取る。

 再び、接近し斬り結んだ。


 その後も、俺たちは激しく打ち合うのだった。

 しばらく戦っているうちに、ギャラリーが増えてきた。


「すげぇ……」


「あんな戦い、見たことがないぞ」


「信じられん」


 などという声が聞こえてくる。


「ご主人様、がんばってください!」


 そんな中、シルヴィの声援が聞こえた。

 ユヅキやミナも応援してくれている。


「おう!」


 俺は短く返事をした。


「いくぞ、人族! これが俺の全力全開だ!!」


 エルドレッドがそう叫ぶと同時に、さらに速さが増した。


「くっ!?」


 さすがにこれは厳しいな。

 だが、こいつならおそらく……。

 俺はある確信を抱いていた。


 次の瞬間だった。

 俺がバランスを崩したフリをする。


「もらったぁ!」


 すかさず、エルドレッドが袈裟懸けに剣を振り下ろす。

 俺はあえて避けなかった。

 素早く体勢を立て直し、剣を受け止める。


「何っ!?」


 驚愕の表情を浮かべるエルドレッド。

 俺は力を入れて、相手の剣を押し返す。


「ぐっ!」


 彼が俺に押し負け、仰け反った。

 その隙を逃すまいと、俺は気功を全開にする。


「はああぁっ!!」


 そのまま、勢いよく踏み込んで、彼の首筋に木刀を叩き込んだ。

 彼が倒れ込む。

 手応えあり。

 勝負あったな。


「そこまで!」


 ピュセルが声を上げる。


「勝者、コウタ殿!」


 歓声が上がる。


「バカな……この俺が負けただと……?」


 エルドレッドは地面に倒れ込んだまま、呆然としている。

 俺は彼に歩み寄っていった。


「これでわかってくれたか?」


「……認めざるを得んな。ブラックワイバーンを倒したというのもうなずける強さだ」


 エルドレッドはそうつぶやくと、握手を求めてきた。


「お前も見事だったぞ。さすがはアルフヘイム最強の男だ」


 俺はそう労う。

 こうして、俺たちは集落での滞在を許されたのであった。

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