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1126話 ヴァイス村の異変-1
俺とシルヴィは、守護霊獣の『霜狼王』ヴィゼルに乗ってヴァイス村まで帰ってきた。
だが、何やら様子がおかしい。
村人たちが大騒ぎしているのだ。
「うわあああぁっ!」
「ぞ、賊の襲撃だ!」
「守護霊獣の庇護がなくなったのを察知されたのか……!?」
「逃げろ! 村から逃げるんじゃ!!」
「お爺ちゃん!」
「ひいいっ! お母さぁん!!」
村人たちはパニックに陥っている。
中には泣き出す子どもまでおり、かなり危険な状況だ。
「……何かあったのでしょうか?」
シルヴィも不安そうだ。
虐げられていた身なのに、故郷のピンチを心配できる優しい子だ。
そんな彼女の頭を撫でながら、俺は言う。
「賊がどうとか言っていたな……。とにかく行ってみよう」
俺たちはヴィゼルから降りようとしたのだが……。




