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1125話 霜狼王ヴィゼル-4
(うっ……)
そんな顔をされると困る。
シルヴィのこんな表情を見るのは珍しく、胸が痛んできた。
俺は深呼吸をする。
「はあ……」
そして、彼女を抱き寄せた。
「あ……」
シルヴィは嬉しそうに微笑む。
そんな彼女の耳元に唇を寄せ、俺は囁いた。
「……この駄犬め。お前は俺専用の雌奴隷だ。未来永劫、俺の側にいろ。俺の許可なく勝手に死ぬことは許さんぞ」
「は、はいぃ……。ご主人様ぁ……」
シルヴィはトロンとした瞳で俺を見上げる。
彼女はとても幸せそうだ。
その様子を見ると、俺まで嬉しくなってくる。
「くぅーん……」
霜狼王ヴィゼルは、どこか呆れたような声で鳴く。
だが、俺とシルヴィは止まらない。
ラブラブな俺たちを乗せた霜狼王ヴィゼルは、そのまま村まで駆け抜けていくのだった。




