1124/1431
1124話 霜狼王ヴィゼル-3
「どうだ? ヴィゼルの気持ちが理解できたか? なら……」
「……す、素敵ですっ!!」
「えっ……?」
シルヴィが感激したように叫ぶ。
その目はキラキラ輝いていた。
「わたしも『ご主人様の駄犬』という称号を賜りたく存じます!! ぜひ、ヴィゼルと同じ待遇を!! あわよくば、『ご主人様の雌奴隷』という称号も!!」
「い、いや……。えっと……」
俺はシルヴィの勢いにたじろぐ。
想定外の返答だった。
……落ち着け、俺。
よく考えればあり得る反応だったかもしれない。
シルヴィは俺のことをかなり慕ってくれているからな……。
ヴァイス村に来てから、それに拍車がかかっている気がするし……。
「……ご主人様?」
シルヴィが首を傾げる。
「わたしではダメでしょうか……?」
そして、悲しげに目を伏せた。




