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1122話 霜狼王ヴィゼル-1

「おっ……。ヴァイス村が見えてきたぞ。帰りは早かったな」


「はい。まだちょっと距離はありますが、やはり乗り物がいると楽ですね!」


 俺とシルヴィは笑い合う。

 あれから1時間。

 俺たちは雪山を下り、ヴァイス村へと戻ってきた。

 シルヴィの言う通り、乗り物があることで移動がかなり楽になった。


「くぅーん……」


「おっと、すまんすまん」


「ご主人様? どうされましたか?」


 シルヴィが首を傾げる。

 俺は苦笑した後、彼女の頭を撫でた。


「ヴィゼルが少しばかりご立腹だ」


「……そのようですね。この駄犬め、ご主人様を乗せるという栄誉を賜りながら、その不敬な態度。万死に値します」


「くーん……」


 シルヴィはヴィゼルに冷たい視線を送る。

 ちなみに、ヴィゼルというのは氷の守護霊獣の名前だ。

 通称、『霜狼王』ヴィゼル。

 俺とシルヴィは、彼(?)を仲間にした。

 そして、村まで乗せてもらっているのである。

 そのスピードたるや、尋常ではない。

 さすがは狼系の大型魔獣といったところか。

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