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1053話 商会の少女-1
数週間が経過した。
ガヤガヤ……。
開拓地はとても賑わっている。
まだ俺が率いてきた最初の一団だけで開拓を進めている段階だが……。
それでも、着実に前へと進んでいるのを感じる。
いずれは移住希望者が押し寄せ、大きな街になるだろう。
俺はそう確信していた。
「領主様! お疲れ様です!!」
「ああ、お疲れ」
俺の目の前にやってきたのは、商会の少女だ。
王都を拠点とする有力商会の商会長の嫁に、タニアという女性がいる。
彼女は王都の冒険者ギルドの受付嬢でもあり、セリアのかつての同僚でもあった。
俺は高級レストランでタニアを接待して、そのまま一夜を共にしたこともあったな……。
その後、開拓団のメンバーを集める際に、セリアがタニア経由で商会に人材の斡旋を依頼した。
その結果、紹介されたのがこの少女というわけである。




