表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/52

戦災から逃れた人々の村

 人間たちの集落が見えてくると、すぐにグラディウスがテレパシーを使ってきた。

《村……というより、森の中にある難民のたまり場だね~》

《そうだね》


 この村に集まっていたのは、背が低めで茶髪の人々だった。

 彼らはありあわせの布でテントを作り、女性と子供の姿しか見えない家族は珍しくなく、年寄りと子供だけという場所や、子供しかいない場所もあった。

「ハラへったよぉ……」

「夕食までガマンしろ。あまり食べると明日の分がなくなる」

「そんなぁ」


 彼らはじっとしていられなかったのか、小生たちのいる村はずれの空き地にまで姿を見せた。

「あ、すごい……馬がいるよ!」

「ああ、本当だ……」

 グラディウスはにっこりと笑った。

「ねえ、ぼくたち……村長さんはいる~?」


 子供はすぐに答えた。

「そんちょーさんならおとーさんたちといっしょに、むこうでマゾクとたたかってるよ」

「わかったわ……ありがとう」


 グラディウスはすぐに小生を見た。

《これは、待たせてもらうしかないかな~?》

《それしかなさそうだね》


 とは言ったものの、慣れない土地で何の情報もないのは困る。

《少し、あの木陰で休んでいい?》

《わかった、イタズラされないように見張ってるよ》

 小生は物陰で意識を集中すると、背中の翼を1枚だけ具現化し、村人たちに気付かれないように空に向かって放った。

 こうすれば、翼に小生の意識が翼に乗って上空を偵察することができる。


 我ながら重宝する能力だが欠点がひとつ。

 翼の行動範囲は限られているので、調子のいい時で3キロメートルよりも先は、よく偵察できないんだ。



 南東におよそ3キロメートルまで進むと、小規模の戦闘が起こっていることがわかった。

 先ほどの村にいた人々と同じ身なりをした人々と、魔族と思われる一団が交戦している。


――魔族……!? この規模の勢力は普通なら、暗黒磁場の強い場所にしか出ないぞ!?


 壮年の男性は果敢にも指揮を執りながら戦っていたが、旗色は良くない。

 観戦から7分ほどで、右辺を崩された村人たちは次々と魔族に倒され、後方にいた僅かな人々だけが、命からがらという様子で潰走していた。


――魔族に人間の女性や子供を与えると面倒なことになるな。ここは何としてもあそこを死守しないと……


 小生は急いで翼を自分の元へと呼び寄せた。

【グラディウスからのお願い】

 何だか大変なことになってきたなぁ~

 いよいよ魔物との戦闘が始まりますが、その前にグラディウスからのお願いです。

 広告バーナーの下にある☆☆☆☆☆を★★★★★に、まだの方は変えて下さるとうれしいです~。

 また、【ブックマーク】への登録もよろしくお願いします。


 いよいよ、カッツバルゲルの本気が見られます。次回もこうご期待!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ