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ソフィアは司祭になると思いきや……

 冬になると、暇になった仲間たちは寒稽古をはじめた。


 父コンドコソトレル

 牡。トリプルユニコーン。風・水・炎。レベル不明。

 カッツバルゲル

 牡。トリプルユニコーン。水・風・地。レベル151。ボーナスポイント84。

 ククリ

 牝。ダブルユニコーン。風・炎。レベル127。

 グラディウス

 牝。シングルユニコーン。地。レベル81。

 スティレット

 牝。シングルユニコーン。炎。レベル52。


 サーロス

 男。ウルフマン。グラップラー。レベル131。

 リチャード

 男。ヒュムフ。クロスナイト。レベル110。

 ソフィア

 女。ヒュムフ。シスター。レベル99。

 アレン

 男。ヒュムフ。ユニコーンナイト。レベル57。

 ダニエル

 男。ヒュムフ。ユニコーンファイター。レベル53。

 ベラ

 女。ヒュムフ。ユニコーンアーチャー。レベル52。

 ロッティ

 女。ヒュムフ。ユニコーンメイジ。レベル52。



 この中で注目すべきはソフィアだろう。

 レベルが99と、100の大台に大きく近づいている。


 そうだ。小生のボーナスポイントを分け与えると、特殊なクラスに昇格したりするのだろうか。

 汗をたっぷりと流すシスターソフィアに話しかけた。

「順調そうだね」

「長い道のりでした。100レベルまであと一息ですね」

 少し試してみることにした。


「ちょっと目を瞑って」

「……え?」

「いいから」

 彼女は言われた通りに目を瞑ったので、小生はポイントを試しに10ほど、彼女の経験値として追加してみた。

【ソフィアが大幅に経験値を得ました】

 この上昇幅だと、あと50ほどで100になるだろう。再びポイントを使ってみた。

【ソフィアが100レベルになりました】


 クラスチェンジが始まった。今の彼女のクラスはシスターなのだから、次は何になるのだろうか。

 そう思いながらワクワクしていると、彼女のクラスが表示された。

【牧師】


 ああ、なるほど。牧師さんになったんだねソフィアは。でもどうして司祭ではないのだろう。

 そのことを質問したら、教団の宗派について詳しく解説されてしまった。宗教になじみのない小生では、チンプンカンプンだったよぉ……



――――――――

――――

――

―


 一方その頃、ツーノッパコマドリのロビンは王宮にいた。

 謁見の間では準男爵となった魔法戦士が跪いている。

「マックス準男爵よ。悪魔の討伐……実に大儀である」

「ははっ、有り難きお言葉です」

 そうマックスが頭を下げると、国王は言った。

「貴殿の功績を称え、男爵への昇進と姫へ求婚する権利を与える」


 その言葉を聞いたマックスは、嬉しさのあまり泣きそうな顔をしていた。

 マックスは寒村出身の青年である。本来なら国王に謁見することすらできない身分の者が、ここまで上り詰めたのだから凄いと小生も思う。


 姫が姿を見せると、マックスは生唾を飲んでいた。

 国一番の美女と言われる王妃の血を引いているだけあり、姫もまた噂に違わぬ美しさである。

「マックス男爵」

「はい」

「わたくしからあなたに、お願いしたきことがございます」

「何でしょう?」

 王妃は真剣な眼差しをマックスに向けた。


「騎馬民族をご存じですか?」

「……は、はい。もちろんです」

 唐突に姫の口から出た言葉に、マックスは驚いていた。

 まさか彼女の口から、そのような単語が出るとは思わなかったのだろう。

「隣国がその襲撃を受けて酷い被害を受けたと聞きます。連中が我が民に牙を剥く前に討伐してください」


 その言葉を聞いた国王も頷いた。

「よくぞ言った。マックス……貴殿に3000の兵と1000の騎兵を預ける。何としても騎馬民族から故郷を守れ」

 その言葉を聞いた大臣は慌てて言った。

「お、恐れながら陛下……いくら勇者殿でも、それだけの手勢では……」


 国王は険しい表情を返した。

「大臣、妙な病のせいでこれしか兵を用意できぬのだ」

「う……あれは、今までに類を見ない代物ですからね」

 国王はマックスを見た。

「今回は防衛戦ゆえ、十分な恩賞を兵たちに与えられん。だから……ちょっと耳を貸せ」

 マックスは国王に近づくと、その言葉を聞いて驚いていた。

「本気ですか!?」


 国王は険しい表情をしたまま言った。

「余が許す。直ちにかかれ!」

「は……ははっ、直ちに!」

 ツーノッパ地方で、仁義なき戦いが始まろうとしていた。

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