2話 孵化
スキルを追加しました。
スキルが無いと今後難かしい気がしたので、追加しました。
2話 孵化
まずは所持品とステータスの確認を始めた。
■所持金
1000G
■装備品
初心者の短剣
初心者の装備一式
■種属レベル
LV.1
■スキル
・短剣術 LV.1
スラッシュ
・契約術 LV.1
テイム
■アイテム
魔物の卵(馬系)
「一回ショップに行ってみるか」
噴水広場からそこまで離れていない場所にある雑貨屋に入った。
「いらっしゃい」
お婆さんが俺を出迎えてくれた。
「商品を見せてもらっても良いですか」
「好きに見な」
そう言ってもらったので、店内を少し回ってみた。
店内には色々なアイテムが並んでおり、見ているだけで楽しめた。
俺が気になったのは、魔物使い用のアイテムだった。
・孵化用の藁 500G
孵化が少しだけ早まる
値段は最初にしてはそこそこするが、これから生まれてくる魔物を思えば惜しくはない。
お婆さんにお金を払い、アイテムをインベントリにしまう。
次に隣の課金ショップに入ることにした。
「おう、いらっしゃい」
今度は年齢そこそこのオジさんが出迎えてくれた。
「少し店内見させてもらいますね」
断りを入れ、店内を散策し、こちらでも気になったアイテムがあった。
・幸運の雫 10,000円
1回だけ確率が絡む事象の結果に対して、1ランク上の結果に変える
購入は1アカウント1回のみ
卵が気になり、宿屋で宿を借りることにする
1泊500Gでこれで1文無となってしまった。
卵を孵化させるための買い物だったし、仕方がないか。
宿で早速、孵化用の藁を床に敷きその上に卵を乗せた。
幸運の雫を忘れずに使った。
飯田からメールが届いていた。
「俺もキャラメイク終わったからフレンド登録しようぜ。
こっちではライって名前でやるからよろしくな」
同僚の飯田はライって名前で始めたのか。
俺はメニュー画面からフレンド申請をライに送ったらすぐ承認された。
ライからTELがきた。
「よう、菊池もキャラメイク終わってたんだな。」
「少し前に終わった所だ。こっちではバムって名前にしてるからバムって呼んでくれ」
「わかった。バムはこの後どうするんだ?」
「俺は魔物使いにしたから卵が孵化するまで見守るつもり」
「見守らなくても孵化はするんだろ?」
「するけど、孵化する瞬間見てみたいじゃん。それに何が生まれるか気になって仕方ないんだよ」
「わかった。じゃー俺はレベル上げしてくるよ」
「おう、頑張ってきてくれ。じゃーな」
TELを切って卵を見守り始める。
3時間程ネットサーフィンをしながら潰していると卵に罅が入り始めた。
そこから10分ほどが経ち卵が完全に割れ光に包まれた。
光が収まったそこには2匹の角が生えた馬がいた。
同時にシステム通知が届いた。
<称号「魔物を愛し者」を取得しました。>
称号を取得出来たので、ステータスを確認をする。
称号「魔物を愛し者」
魔物の卵を取得してから戦闘をせず、卵を見守った者に送られる。
・魔物からの好感度が上がる
・戦闘職がテイマーかつ生産職が農家の場合、生産職を魔物農家に転職が可能となる。
称号の確認が終わり、生まれた魔物の確認を始める。
・ユニコーン
全身が真っ白な毛皮に覆われた馬の神獣
聖属性の魔法を得意とする。
生まれたのは、ユニコーン2匹だった。
幸運の雫はモンスターが生まれる瞬間に効果を発動し、双子が生まれるという設定でいます。
ユニコーンが生まれたのは、卵が孵化するまで見守ったの時間が最高だったので、生まれた感じになります。
最初の1体目だけ卵の親が不明な状態なので、プレイヤーの見守った時間によって生まれる魔物の種類が変わる感じになり、通常の卵は親の種族によって固定されます。