1話 キャラメイク
1話 キャラメイク
「ようこそ、Fantasy World Onlineへ、私はサポートAIのアイだよ」
FWOにログインしたら妖精の形をしたNPCに出迎えられた。
「ここはキャラクターを作成するための空間になってるよ」
「じゃー早速キャラクリを始めてもいいかな」
「かしこまりました。ではFWO内でのあなたのお名前を決めてください。」
「バムでお願い」
「バム様ですね。では続いては、アバターの容姿の設定を行います。」
デフォルトではVRギアによって読み込まれた自分とほぼ同じ形をしていた。
デフォルトから体型を変えすぎると違和感が出るとネットの記事で見たので、体型に関しては弄らずに
顔だけを弄ることにした。
実年齢より少しだけオジさん度が増した顔が出来上がった。
「これで完成で」
「かしこまりました。続いてはバム様の職業に関することを決めていきます。」
「職業は戦闘職と生産職の各1つずつ決めていただきます。」
「まずは戦闘職を決めてください。」
「職業は条件を満たせば後から変更することもできます。」
「ただし、最初に選ぶ時のようにボーナスを得ることは出来ませんのでご了承ください。」
そう言われて、ウィンドウに戦闘職の一覧が表示された。
・戦士
・騎士
・魔法使い
・魔物使い
・罠師
・弓使い
魔法も使いたいし、モンスターと一緒に戦いたいな。
悩んだ末に魔物使いを選んだ。
「魔物使いを選択した方には、最初の卵を選んでいただきます。」
「生まれてくる魔物は何が生まれるかは運しだいですが、系統は選べます。」
ウィンドウには卵の一覧が表示された。
・犬
・猫
・鳥
・蛇
・馬
「この中では馬が一番いいかな」
馬に乘って駆け回ることを想像し、期待に胸が膨らます。
「では馬の卵をお渡しいたします」
「続きまして、生産職をお選びください」
・調合師
・農家
・錬金術師
・鍛治師
・細工師
「薬草とかの消耗品を生産して金策したいから農家で」
「かしこまりました。これにて設定を完了いたします。」
「サポートありがとう」
「それでは良いFWO生活を」
ちょうどサービス開始時間になり、FWOにインする事にした。
視界が暗転し、次の瞬間には噴水の前に立っていた。