新たな始まり
うぉぉ…。
怖いよ怖すぎるよ、俺処されるのか!?
あぁ…昨日のおっちゃんいるよ…なんっつういい笑顔してやがんだ、腹立つぅぅううっと今はそんな事よりもっとやべーんだ、どうするどうする!?
「コホン…冒険者…見習い?鷹 詰根よ」
あぁ!戸惑ってらっしゃる!そりゃそーですよね!見習いってもう意味分からないっすもんね!
「鷹 詰根よ…返事をせんか!」
「ひゃ、ひゃい!!すみませんすみません!!!」
あぁぁぁぁあああ!!!ひゃいとか言っちゃったよ!
何かデジャヴだよ!?
「謝った所でそちらへの処置は何も変わらないぞ」
で、ですよねぇ〜あはははは…はぁ
「そちらは元剣聖の剣城殿と口論になり後にデュエルをしたと聞いているがそれは真か?」
どぅぇぇぇぇええええええ!???!
あのおっさん剣聖だったの!?いや、こっちの世界の剣聖ってどの位か知らねーけどくそ強くてめっちゃ偉い人って事だよな!?なんであんな店やってんだ!?
「質問に答えないか!」
「は、はい、そ、そそそうです」
くっそあのオヤジいやらしい笑みうかべやがって!
「ふむ…そうか。では、一太刀浴びせたとは本当か?」
「ま、まぁ一応…。」
あれを認めていいものかどうか怪しいけど、悔しいからそゆ事にしてやる
「鷹 詰根」
「は、い」
うぉぉぉおおおくるくるくる。ヤバイ終わったしぬああああああ
「そなたを冒険者見習いから上級冒険者とする」
「お命だけはお命だけは!!………へ?」
「なお、1年間剣城殿の元で修行を命ずる、以上解散」
な、なんですとぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!?
いやいや助かったのは嬉しいよ?嬉しいけどあのおっさんの元で修行だと!?嫌だ嫌すぎる!!
「詰根~~~!!やったじゃない!!上級冒険者になった上に剣城さんに修行して貰える何て!」
「いやいやいや!?良くねーよ!?あのおっさんの元とか死にたいんですけど!?」
「あんたって奴は!あの剣城さんに教えて貰いたくて何千と訪ねに来る人がいるのよ?!」
「嫌だって」
「あの方が弟子として取るのは貴女含めて今まで2人しかいないの!とても名誉ある事なのよ!いい?!分かった!?」
名誉あったって嫌なもんは嫌なんだもん
「よぉ、小娘。これから1年間バッチリ鍛えてくからよろしくな」
「うへぇ……よろしく」
「あんたもう少し位態度良くしなさい!」
あーもーうるさいなー。あれ、てことはこれから1年緩凪はどーすんだ?
「な、なぁ。お前や目的についてはどうすんだよ?」
「そうねぇ、どうしましょう」
おっ、これは断れんじゃねーか?!
「あーその辺については安心しろ。剣聖に許された特権で修行を行う場合は別次元にいけてそこでの時間はこちらに鑑賞されないからな。1年たっぷり修行した後は今日に戻ってこれるぜ」
い、嫌すぎる!やめてくれ。俺をこんな男と2人にしないでくれぇぇええええ!!あっ
「わ、私。女の子だから男の人と2人はちょっと…」
よっしキタコレ勝ち確だ!
「あっ、じゃあ私も行っていいかしら?」
「あぁ、修行は殆ど見てやらんがそれで良ければな」
「大丈夫よ!私も強くなってみせるんだから」
お、おいいいいい
何してくれちゃってんですか!?
えぇ?!なんで!?なんで助けてくれないの!?What?!
「それじゃぁ、いくぞ」
え!?そんな簡単に行けるもんなの!?今だ逃げるのは今しかない!!!
「はーい。詰根ちゃーん、どーこに行こうとしてるのかなぁ!?」
「と…トイレに…」
や、ヤバイ冷や汗ヤバイ今後ろ向けねぇこええよ
「じゃあ漏らして大丈夫だから行くよー」
「嫌だよ!?…あっ」
あー世界が歪んでるわーすごーいワープしてるのかなぁースゴイナー
「よっ…と。よし、着いたぞ。今日は色んな説明するから明日から本格的にやってくからな」
「俺の権利ってもんはバグにでも侵されて何処かに飛んでちゃったんでしょぉぉおおおかぁぁああああ!!!!!」
頑張りマッスル