冒険者にして冒険者で在らず?
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「では、はじめ!」
何故だ、何故俺は今テストを受けている?本来ならば今頃家でゴロゴロして漫画読んでる時間に、なぜ、俺はこんな事をしている…?そう、あの時だあのゲームで遊ぼうと思った時から俺の人生はバグったんだ。。
こんな意味の分からない場所にいてなおかつ何故この世で最も嫌いな存在ベスト10に入る試験を受けている。。。それも、これもタルタルソーなんちゃらかダルダルロースだか、タルタロースだかそいつが幽閉なんてするからだ!美味しそうな名前しやがって!!
「やめ!」
「ふぅ、やっと終わったか…帰r..帰る場所がねぇんだったわ」
「おい、そこのお前喋ってないで次の会場へさっさと行け!」
え…まだ、あんのかよ
「次は技能テストだ、各自場所につけ」
いやいやまてまてまて。ゲーマーの俺が技能テストだと…?これ、俺死ぬんじゃないか…?
「受験番号29番さっさと場所に入らんか!」
「ひゃ、ひゃい!」
ひゃいとか言っちゃったよぉぉぉおおお!!
二次元だから許させる系台詞俺が言っちゃったよぉぉぉおおおお!!!!もうダメだ…帰りたい。。。
「そこまで!合否は後程出す、それまで各自、自由にしてろ」
や、やっと終わった…い、生きてる。生きてるよ俺!
よっしゃぁぁぁぁぁぁぁああああああ………帰りたい。
「あ、お疲れ〜手応えはどう?」
元はと言えばこいつが無理やり連れてきたのが行けないんだ
「緩凪のせいで死ぬかと思った」
「え?私のお陰で良かった?嬉しい事言ってくれるじゃない!飛びっきり濃いキスしてあげるわ!!!」
「言ってないし、やめろ!!怖い怖いから息荒いから!!卒業してなくてもこんなのは流石に嫌だからぁぁぁぁああああっっっ!!!」
いや、待てよ?ここで経験しておくのm..落ち着け!血迷うな!俺はしっかりと好きになった奴としかやらん!いや、妥協したとしても男に戻ってからが良いんだ!!ファーストキスはやれん!!
「ちぇっ…折角可愛い子を堪能出来ると思ったのに。まっいっか。所でお腹すかない?」
いやぁ前半ぼそっと聞こえたのは気のせいだよな?うん、気のせいだ。。
「おーそーだなお腹空いたなぁ」
「あそこにマックンあるから食べよっか!」
現実世界にも似たようなもんあるんだが。
ここがどこかは知らんが割とあっちの世界と似てんな
「あいよー」
「じゃ、買ってくるから待ってて〜!」
あーあー嬉しそうに買いに言っちゃって、何がそんなに嬉しいのやら
「やーやーお嬢ちゃん、独り?寂しくない?俺達が隅々まで楽しませてやるぜぇ?来ない?」
「「うへへ、へへ」」
うわぁ…キモイわぁ
「俺は男だからな?見た目こんなんでも」
「分かった分かったお嬢ちゃん、今は冗談なんていらねーんだよ」
いるよなぁこーゆーしつこい男。
世の中の女性お疲れ様です!
「触んなよ、気持ち悪い」
「あぁ?口のききかたがなってねぇようだな!!こっちこいまずはその口のききかたから体に叩き込んでやる」
ちょっ、おまっ男にヤられる趣味はねーよ?!
「ちょっと、あんた達私の可愛い可愛い詰根に何してくれてんの?離さないと潰すわよ?」
「おーおー随分舐めた口をきく女がわんさかいるねぇ…良いぜ?潰してみろよ?その前にお前の体立たなくしてやるからよぉ」
「お、おい、まじでヤバイぞ!お前だけでも逃げろ!!」
「詰根、ちょっと待っててね?すぐにこの変態達の棒一生立たなくしてやるから」
おうおうおう!?なんつういい笑顔で男にとっての宝剣を折ろうと宣言してるんだこの女は!?
こえーよやべーよこれ、本当に俺が男に戻ったら生きてられねーんじゃねーの?思い出される女同士だから許されるスキンシップの数々が…。。。戻りたくねぇとか思っちゃってる自分を殴りたい。。
「おい、お前ら横に回れ」
「「おう!」」
あーあー男3人で女1人囲むとか世も末だねぇ
「我 聖女として命ずる 我剣に断罪の力を持たせたまえ」
それはそれはとても綺麗な蝶が
汚い花畑にヒラヒラと舞っているかの様にしか見えない光景としか俺は表現できねぇ。
なんつう綺麗な剣技なんだよ。
「ふぅ、大丈夫?詰根」
「お、おう!にしてもすげーな」
「これくらい普通よ、貴女ももう少しで出来る様になるわ」
笑顔で言ってるがあんだけの綺麗な舞は俺には出来そうにねーよ
「あー!!!折角買ったマックンがー!」
「見るも無残な状況になってんな」
「折角2人で食べようと思ってたのに〜」
「まぁ、しかたねーよ」
『…えー試験を受けた方は広場に集まって下さい。繰り返します。試験を受けた方は広場に集まって下さい。』
「あー。集まんないといけないっぽいからその後に食べような」
「良いの!!?やったー!待ってるね!」
「おーう」
さて、と向かいますか。
「えーでは試験合格者を発表する。なお、受かったものはこちらにて認証の儀を行うのでその場で待機するように」
どーせダメだろうから帰りてぇ
「では、発表する。受験番号2番4番5番24番25番、最後に29番以上の者は残り呼ばれなかった奴らは帰って鍛え直してこい」
わーお残っちゃったよー技術試験ダメだったんだけどなぁ
「お前らは大変優秀だ。その中でも29番お前はこれからがとてつもないであろう。それでは認定の儀を行うその中に入れ」
これからってなんだよ今はどーした。まぁ良いか冒険者にはなれたんだ目的達成だな
「汝らを冒険者とする。しかし、29番お前は見習いだ。」
え、なに見習いって。待って周りの視線が痛い。あーこんなんなら合格したくなかったわぁぁぁああああ
「これにて、終了。各自これからの活躍を期待しているよ」
ええええええ。。。結局俺はなんなん!?辛いわー
「あ、帰ってきた!どーだった?どーだった?」
「あー一応合格したが、冒険者見習いだとよ」
「冒険者見習い?何それ聞いたことないんだけど?」
「前例が無いらしいな」
「えーなにそれー!でもーま、合格できたから良いじゃん?おめでとう!さ、なに食べるなに食べる??」
こいつ、他人事だからってっ!…まぁ良いか。
「そーだな、なんでも良いぞ緩凪の奢りな。」
「奢りも何もその服以外何も持ってないでしょ!」
そーだった…俺ほんとに一文無しだったわ…つら
あー本当にこれからどうなんのかねー
「あっ!あそこ美味しそう!!いこいこ!ほら早く早く!」
まっ、何とかなる…かな
「待てよ、俺はマイペースなんだー」
本当に、国語力無いなって思う…(´°ω°)チーン
わざわざ読んで下さってありがとうございます(๑°ㅁ°๑)‼✧