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笑顔
「あーちゃん!さーちゃん!」
「「はーい!!」」
愛海、昔はもっと私の近くにいて。
「あーもうほら泥だらけじゃない、二人共」
私と同じくらい無邪気に遊んでたよね。
「あーちゃんはさーちゃんママとさーちゃんとお風呂いこうね」
「うん!」
あの笑った顔が好きだった。
にやーって笑う貴女が。
エクボが素敵な貴女が。
「愛海ー」
「なーにー?」
「一緒にプール行かないって誘おうかと思っただけー」
「え…」
考える貴女は変わったね。
「いいよー、紗綾だからね」
にやー。
いや、やっぱり変わらないのかもね。
「紗綾は好きな人いないの?」
「…ふぇ?」
唐突すぎて、変な声が出てしまった。
「あ、いやいつも私の話しかしないから、紗綾はどうなのかなぁって」
私の好きな人…。
「あ、でも私の話っていつも紗綾がわーわー言って終わるだけだけどね」
くすくす。
私の好きな人は…。
❮7月20日❯
久々に誘われた。とても嬉しかった。




