第18話[捕縛]
俺は魔装図形を出した。
「ウォーターマシンガン!」
マネルンは飛んできた水を全てかわした。
マネルンがかわした方向へ、ベニとセキが攻撃すると、マネルンはきつくなったのか、魔装武器を変え、攻撃をしてきた。
さっきと同じ花びらの攻撃だった。
セキは、今度は警戒していたため、全てをかわすか弾いた。
マネルンは「嘘⁉」と叫んだ。
コウは、マネルンにできた一瞬の隙を逃さず、魔装武器(銃)を撃った。
マネルンはコウの方へ振り向き驚いた。
「?」
コウの撃った銃は威力がわからないほど弱かった。
マネルンは笑ったあと、動こうとした。
が、動けなかった。
「全身痺れ弾だよ♪」
コウは余裕そうな顔で舌を出した。
俺は念の為、唱えた。
「バリア」
バリアは、マネルンを今度こそ包み込んだ。
マネルンは驚いていた。
俺はマネルンに捕獲魔法を使った。
――そして、俺達はマネルン捕縛に成功した。
ボスは、俺達を見て、いつも通りの笑顔のまま、上下に拍手した。
「マネルン捕縛おめでとう」
俺達は疲れていた。
(・・・このあと、旅館の温泉でゆっくりしよう・・・)
マネルンを拘置所に送ると旅館へ向かった。
ボスは、その場にある機械をいじった。
「・・・ここも管理場所に登録」
そう呟くとボスは、機械から手を離しその場を離れた。
旅館。
俺達は腰にタオルを巻いたまま、温泉に入った。
「あぁ〜疲れが取れる〜」
お湯になにかの成分が混ざっているのか、疲れが癒えてる気がした。
「あったけぇ〜なぁ〜」
コウは温度の加減を口に出していた。
「〜♪」
しばらくすると、コウは歌いだした。
ツバキが温泉に入って来た。
「あれ?セキはどうしたんだ?」
ツバキは一人いないことに気づいた。
「ああ、セキだったら外で鍛錬するとか言ってました」
ツバキは、「真面目だねぇ〜」と呟くと、俺達の横に入ってきた。
「で?コウは何を歌ってたんだ?」
「炎の闘志。
あつっくーもえ〜た〜
ほーの〜お〜がーい〜まを〜」
「ハハッ、コウ歌上手いな〜」
ツバキは手を左右に叩いた。
俺達は歌声を聞きながら周りの景色を眺めていた。
セキが一人、イメージ鍛錬をしていた。
ボスは密かにセキの鍛錬を見守っていた。
セキがボスの存在に気づくと、ボスはセキの元へ歩きながら言った。
「鍛錬、付き合おうじゃないか」