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赤い先導者  作者: ウサギ
flame in my heart
17/98

第16話[人質]

違法研究所(敵のアジト)。


「ご苦労さん」

 

ボスを連れてきた男は、男達が怖かったのか、怯えだして逃げていった。

「ぎゃあぁぁぁ!」


牢の暗い場所でボスは手首を硬い手錠で繋がれていた。

 

「マネルンの命令だ。

お前にはあいつらを脅すための人質になってもらう」

 

男達はボスの姿を見て笑った。

 

「ボスだかなんだか知らないが所詮は女だ。

俺達に簡単に捕まったんだからな」


男がボスの顔を見ると、ボスは笑っていた。

 

「バカにしてんのか⁉」

 

男はボスの表情にキレて、バキッとボスの顔面を殴った。


「やめろよ。一応こいつも「女」だぜ。

・・・お前も強がりだな〜」

もう一人の男は男を止めるとボスの方を見て、胸元にチラッと視線をやった。

 

男はボスの顎を片手で上げた。

 

「なぁ、俺と遊ばないか?」

 

ボスは笑顔のまま「そうか、ならば相手をしてもらおうか」と言った。

 

男は期待すると、ガキンという音がした。


男は驚いて手錠の方へ視線をやると。

ボスは手首に力を入れただけで硬い手錠を壊してみせた。

 

間近で見た男は腰を抜かして、

ガンッガンッ。ジャララ。


最後に悲鳴を上げた。

「ぎゃああああああああ‼」



ボスは牢の鉄格子を壊し、鉄格子の外にいた男達に殴りかかった。


鉄格子の中も外も、敵は全員倒れていた。

 

「・・・ふむ、あまり手応えは無かったな」

 

「・・・さて、生徒達の様子でも見に行くか・・・」ボスは自分の手首に触れ、コツ・・・コツ・・・と、どこかへ歩いていった。



俺達はボスを助けに伝言を聞き、敵のアジトへ向かった。


違法研究所(敵のアジト)。

 

行くとマネルンが、そこにいた。

 

「さっきも負けたが、今度こそお前らをぶっ潰す」

 

マネルンは、「フォルムチェンジ!」と叫ぶと、見たことのない魔装武器を出してきた。


マネルンの見た目とは裏腹に、拳にでかい棘のついたグローブが現れた。

 

俺達は驚いた。


魔装武器は、それぞれ個々の情報を能力として再現するもの。

マネルンは、それをコピーできる能力。

 

「・・・一体誰の能力なんだ?」

 

魔装武器を表示できるのは限られた人、俺達や、敵だけ。

「その能力はお前らの仲間のものか?」

 

俺の質問にマネルンは笑って答えた。

「ざんね~ん」

 

マネルンは俺達に襲いかかってきた。


マネルンは俺達を殴ろうとすると、俺達は攻撃をかわした。


殴られた箇所は、一気に壊れすごい破壊力だった。

 

「これが、会社員の能力だ」


 

「フォルムチェンジ!」

 

マネルンは、新たに魔装武器を出した。

 

傘だった。


マネルンは、傘の取手を引き、離すと、上へ向かって針のようなものが数十本ほど飛び出し、適当な箇所に落ちた。

 

俺は、上にシールドを張っていた。


他の者たちは、避けるか、弾くか、障害物を盾にしていた。

 

「これが、天気予報士の能力だ」

 

俺はマリオネットのときみたく、マネルンにバリアをはろうとした。


マネルンは、バリアがはられる前に、その場を離れた。


 

「フォルムチェンジ!」

 

マネルンが片手を上げた瞬間、急に花びらが数十枚現れた。

花びらが鋭利な刃物になって俺達に襲いかかった。

 

「そして・・・これが俺の気に入っている女の子。

美咲ちゃんの能力だ!」

 

と思いきや、セキに向かって花びらが集中的に飛んできた。

セキは花びらを弾くか、避けるかした。


俺はマネルンにバリアをはろうとした。


「おーとぉお!

危ない危ない・・・♪」

マネルンは難なく避けた。

 

「・・・・・・なんか、相手怒ってないか?」

俺達はマネルンの怒りをうすうすと感じていた。

 

集中して飛んできた花びらがついにセキにあたってしまった。

 

(まずい‼)

俺は顔が青ざめた。

 

マネルンはセキの血を見た。


マネルンは叫んだ。

「フォルムチェンジ!」

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