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第11話 撫でルール

描きたい話が多すぎて、進まなーーい>:)

俺は滝川さんの頭に優しく手を置いた。


「ん…あの、これは…?」

「ごめん、どんな言葉をかけたら良いのか思いつかなくて。怒ってないし、謝る必要も無いよって言おうとしたら体が勝手に…それに、朝だって撫でたから、嫌じゃないんだろうし」


滝川さんは少し頬を染めて無言でコクっと頷き、自分から頭を差し出してくる。


「…これからも、お友達で居てくれるってことですか…?」

「あぁ、もちろんだ。こんなことで嫌いになったりしない」

「…!ありがとうございます!」


滝川さんはとびきりの笑顔でそう言った。頭は依然撫でられたまま。

枝毛もうねりもなくさらさらつやつやな白い髪の毛にほんの少し指を通す。すると彼女はくすぐったそうに「んぅ」と声を漏らして俺の手を受け入れてくれる。

素直に甘えてくれることに喜びを感じながら、同時にひとつ疑問が浮かぶ。


「さっき、男性が怖くなったって言ったけどさ、俺だって男だよ」

「ん…、本川さんはいいんです。一緒にいて楽しいから。それに、一緒にいて不快になったことは無いので」


俺は滝川さんの頭を撫でる手を下げて、注意するような真面目な口調で話す。


「いや、まだ友達になって2日だよ?お互い知らないことだって沢山あるだろうし、なんなら突然滝川さんを襲うかもしれないよ?」

「…お、襲いたいのですか?」


滝川さんはジト目で俺の事を見て、両腕で体を隠すような仕草を見せる。


「いや、そういうことじゃなくて!!俺が言いたいのは、男を簡単に信用するなよってこと」

「むぅ、そんなの過去のことからわかってますっ。そのこともあって、私は人のことをよく見る癖が着いています。学校にいる時のあなたの視線や、クラスメイトに見せる些細な優しさを私は知っています。本川さんが優しくて無害な人なの分かってるんです。……本川さんだから信用してるんですよ?」


もはやここまで言われると、これ以上注意するのは、俺が滝川さんを信用してないことになると思った。それに、そこまで彼女の信用を得ているのなら、俺がそれに応えるべきだろう。


「わかったわかった、ご期待に応えられるように頑張りますとも」

「頑張らなくても、いつも通りにしてればいいんですよ。とにかく、ご理解いただきありがとうございます!」


この言葉から、俺たちは本当に友達同士になったんだなと実感したのだった。


━━━━━━━━━━━━━━━


俺から滝川さんにお願いして、コンビニに寄った。夕飯の材料が足りないのと、お菓子が欲しかったのだ。

お菓子と言ったら、滝川さんは目を輝かせて一緒に行きたいと行ってきたので、もちろんいいよと言った。


材料になる牛乳と豆腐をカゴに入れて、お菓子を見ていたら、横から声をかけられた。


「本川さんは、お団子以外にどんなおやつが好きですか?」

「んー、チョコ好きかな。甘すぎず、苦すぎないやつ。」

「ほほう、他には?」


やけに真面目な顔で聞いてくる滝川さんを不思議に思いながらも、彼女の問いに答えていく。


「他…あ、これ好き」

「ぱくぱくグミ!私も好きです!」


小さな1口サイズのグミが沢山入った袋を指さすと、滝川さんの興奮したような声が飛んでくる。

…本当に可愛いなと思う。学校の完璧美人みたいなイメージとは全く変わって、表情をころころ変えて、なんだか無邪気にはしゃぐ幼い子みたいだ。

そんな彼女に庇護欲が湧いてくる。この笑顔を守ってあげたい。その欲のままに、彼女の頭に手を伸ばす。


「わっ…!……本川さんってなでなでするの好きなんですか?」

「えっ、………………すきなのかも」


そういえば、さっき帰りの電車でも撫でた。朝、行きの電車の時は滝川さんから頭を差し出してきたが、今とさっきは俺から手を伸ばしていた。


「ごめん、嫌だったか?」

「ん…やではないです、絶対に。ただ…場所は考えて欲しいというかなんというか…」


俺はすぐその言葉の真意に気づく。滝川さんは美少女だ。それだけで人目に着くのに、冴えない男子がその美少女の頭を撫でている。しかもコンビニで。棚の端、隣の棚、レジにいる男性達から強めの視線を感じる。

咄嗟に滝川さんの頭から手を下げる。


「あー、早く買って帰ろうか、ね」

「あ、はい!」


━━━━━━━━━━━━━━━


「ありがとうございました」


逃げるようにコンビニから出た。

あのコンビニ、次行く時ちょっと気まずいなぁ…

やらかしたなと少し落ち込んでいると、またまた隣から話しかけられた。でも、今度はなんだかもじもじしていて、声が小さい。


「…次から、なでなでしてくれる時は、その…2人きりの時で」

「…っ!」

「1日1回は、なでなでしてほしいです、…気持ちいいので」


そう言って滝川さんはぷいっと顔を背けてしまった。

俺はその可愛さに悶絶する。今、俺は人に見せられない顔をしているだろう。


しかし、この時の啓人は、霞も顔を真っ赤にして頬を緩ませていることを知らなかった。

良ければ★★★★★お願いします!

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